宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2012/ 1/28 12:52 更新 X1.7の大規模フレアが発生しました。太陽放射線が増加しています。CMEは横向きなので影響は小さいでしょう。 担当 篠原 今日の未明、28日3時(27日18時)に、 太陽の北西端に没しつつあった1402黒点群で、 X1.7の大規模フレアが発生しました。 23日のM8.7に続く、大きな活動です。 半ば太陽の向こう側に隠れていたので、 本当の規模はこれより大きかったのではないでしょうか。 SDO衛星AIA193による動画を掲載します。 爆発とその後のポストフレアループが美しく見えています。 このフレアにより、太陽放射線(非常に高速の陽子)が増加しています。 GOES衛星のグラフでは、700〜800程度に増加しています。 この影響で、ACE衛星の太陽風の速度データが一時的に異常になっています。 (黄色線のグラフが急に300km/秒に下がっている部分) また、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画をご覧下さい。 写真の更新が午前4時までで止まっていて、 CMEの広がりは途中までしか写っていません。 太陽の真横で発生したので、地球への影響は小さいでしょう。 29日午後か30日くらいの太陽風に小規模の変化が到来するかもしれません。 最新の太陽風速度は、ACE衛星のデータが使えないので、 SOHO衛星の観測を参照して下さい。 今日の3枚目の図に掲載しています。 太陽風は、昨日のニュース以降、500km/秒台前半にまで速度が上がりました。 コロナホールの影響が強まったと思われます。 その後、少し下げて、500km/秒をやや下回るくらいの速度になっている様です。 最新のSDO衛星AIA193のコロナ写真によると、 南半球に見えているコロナホールは、 緯度は高くなりますが、まだ太陽の中心線付近まで広がっています。 このため、まだ3〜4日程度は弱まりながらも影響が残る可能性があります。 太陽風の速度が上がった影響で、 小規模ですがオーロラの活動が連続的に発生しています。 AE指数のグラフでは、300nT前後の変化が半日程度起きています。 グラフは、後半から静かになっていますが、 ACEの太陽風データを見ると、 この6時間ほど、磁場が-3nTくらいの南向きになっています。 この影響で再びオーロラ活動がある程度活発になると思います。 この後も、ライブカメラなどに注目して下さい。 放射線帯の高エネルギー電子は、3000くらいに増えています。 まだそれほど高くはありませんが、引き続き増加する可能性もあります。 SDO衛星AIA193による、太陽の西端で発生したXクラスフレア。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) SOHO衛星LASCO C3による、CMEの噴出。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO衛星プロトンモニターによる太陽風の速度変化。2日間。 (c) University of Maryland SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |