宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:29)
今日、C5.8の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/26 09:26 C5.8
1/25 --- ---
1/24 18:45 C2.5

黒点  1/26 (NOAA)
磁場 フレア
1401 6 β C1
1402 6 βγ C3
1405 2 β ---
1407 2 β ---
1408 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:17 477 -0.4
-2 h 489 -0.9
-4 h 502 -1.2
-6 h 536 -1.6
-8 h 577 -0.8
-10 h 580 -2.1
-12 h 604 -3.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -27 -/ -
-2 h -27 -/ -
-4 h -31 -/ -
-6 h -32 -/ -
-8 h -34 -/ -
-10 h -38 -/ -
-12 h -36 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 94 3x10^2
1/26 139 4x10^2
1/25 6310 1x10^4
1/24 3900 4x10^3
1/23 2750 7x10^1
1/22 3 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 1/22 14:02 太陽風の磁場強度が強まっています。これからCMEの影響で、太陽風・磁気圏に擾乱が発生するかもしれません。
2012/ 1/23 11:30 太陽風の乱れが到来し、強い南向き磁場の影響で活発なオーロラ活動が発生しています。
2012/ 1/24 10:19 M8.7の中規模フレアが発生しました。今夜以降にかなり高速の太陽風が到来して、磁気圏が激しく乱れる可能性があります。
2012/ 1/25 01:00 太陽風の衝撃波が到来しました。磁場は北向きで、磁気圏の乱れは大きくありません。
2012/ 1/25 15:56 CMEによる太陽風の擾乱が到来し、磁気圏の活動が活発に起きました。
最新のニュース

2012/ 1/26 10:29 更新
太陽風の乱れは終わりに近づいています。太陽も黒点が少なくなっています。

担当 篠原

24日の深夜にやって来た太陽風の擾乱は、1日半を経過して終わりに近づいています。
到来時750km/秒に上がった太陽風の速度は、
昨夜までは600km/秒台を保っていましたが、
今朝にかけて低下が始まり、現在は470km/秒とやや高速程度に下がっています。
また、最大40nTに強まった磁場強度も、昨夜からは5nTと通常の強さに戻っています。

7年ぶりに大きく増加した太陽放射線(高速の陽子)も、
太陽風擾乱の通過後は大きく下がって、現在は100くらいです。
まだ警戒レベルを超えていますが、今後もゆっくりと下がって行くでしょう。

磁気圏内部の放射線帯の高エネルギー電子は、
昨日、増加をお知らせしましたが、
その後はむしろ低下して、今日は1000以下に下がっています。


磁気圏内では、600km/秒の高速太陽風の影響で、
活発なオーロラの活動が続いていました。
AE指数のグラフは、500nTの中規模変動から、
世界時25日10時には最高1500nTに達する大きな変動も見られています。
これは、太陽風の磁場が一時的に-10nTと大きく南を向いた影響です。

この時間帯ではありませんが、
トロムソで世界時25日22時頃に見られたオーロラの様子を
全天カメラの動画で紹介します。


嵐が一息ついたところで、今後の様子を見てみましょう。
SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
南半球に広がる大きなコロナホールが、西側に次第に移動しています。
そろそろ太陽風に影響が及び始めてもよい頃です。

少し緯度が高めにあるので、地球への影響は弱めになると考えられます。
そのため、前周期もコロナホールは広がっていたのですが、
目立った速度の上昇はやって来ませんでした。

しかし、今回は低緯度側に少し広がっているので注目しています。
現在の太陽風の変化と混じって、
このままやや高めの速度が続くことになるかもしれません。


太陽は、1401、1402黒点群が西に去りつつあり、
寂しく見え始めています。

つい先ほど、26日9時半(世界時26日0時半)に、
去りつつある1402黒点群でC5.8の小規模フレアが発生しました。

この後は、しばらく静かな太陽になるかもしれません。



ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影された、オーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。