宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:58)
今日、M1.5の中規模フレアが発生しました。
また、M5.0の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 4 08:41 C8.8
07:15 C4.5
01:52 M1.5
11/ 3 21:22 M3.2
18:44 M5.0
17:42 M1.6
12:56 C7.1
08:56 C4.5
07:31 C2.8
06:12 C3.7
11/ 2 21:36 C8.2
09:13 M1.0
08:13 C2.8
04:46 C2.2
01:50 C4.7

黒点 11/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
4267 1 α C8
4272 4 β C4
4273 18 βγ ---
4274 10 βγ M5
4275 4 βγ ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 430 +0.2
-2 h 442 -4.4
-4 h 453 -2.5
-6 h 439 -4.0
-8 h 441 -2.4
-10 h 455 -5.2
-12 h 449 -5.8

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -62 -/ -
-2 h -30 -/ -
-4 h -38 -/ -
-6 h -44 -/ -
-8 h -41 -/ -
-10 h -43 -/ -
-12 h -30 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 5x10^3
11/ 4 0.5 1x10^4
11/ 3 0.8 3x10^4
11/ 2 0.6 2x10^4
11/ 1 0.5 2x10^4
10/31 0.3 4x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/10/30 12:04 太陽風は500km/秒台に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
2025/10/31 13:39 太陽風の速度は700km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
2025/11/ 1 09:38 太陽風は高速ですが、速度は次第に低下しています。
2025/11/ 2 10:00 高速の太陽風が続いていますが、速度は500km/秒に下がっています。
2025/11/ 3 09:37 太陽風の速度は470km/秒に下がり、高速風は終わりそうです。
最新のニュース

2025/11/ 4 09:58 更新
M5.0など中規模フレアが4回発生しています。太陽風は平均的な速度です。

担当 篠原

太陽の北東の端(左上)に4274黒点群が現れ、
昨夕、3日17時半(世界時3日8時半)にM1.6、
昨夜、3日19時(世界時3日10時)にM5.0、
続く、3日21時半(世界時3日12時半)にM2.9、
そして、今日未明、4日2時(世界時3日17時)にM1.5と、
中規模フレアが次々に発生しています。

M1.6、M5.0、M2.9のフレアの様子を、
GOES衛星SUVI 131の動画で紹介します。

このフレアでは、CME(コロナ質量放出)も発生しています。
GOES衛星CCOR-1とSOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。
SOHO衛星の動画は途中の画像が欠けているので、
CMEが急に広がる様な見え方になっています。

フレアが太陽の東端で発生しているので、
CMEは太陽の左側に大きく広がっています。
NOAA/SWPCの太陽風予報を見ると、
噴出は地球(緑色の丸)に対して横向きになっています。
一方、CCOR-1やLASCO C3の動画を見ると、
噴出は太陽の左側だけでなく、
淡いですが右側にも広がっている様です。
このため、弱い太陽風の乱れが地球にやって来るかもしれません。
到来まで2日くらいかかると考えると、
明日、5日の夜くらいでしょうか。
乱れはやって来るのか、注目して下さい。

太陽では、今朝もC4.5、C8.8の小規模フレアが発生しています。
また、南東の端(左下)の向こう側にも活動的な領域がある様です。
引き続き注目してください。


太陽風は、速度は450km/秒から430km/秒へ少し下がり、
平均的な速さが続いています。
磁場強度も9nTから7nTへ少し下がっています。

磁場の南北成分は、
昨日のニュース以降、南向きに傾向が変わり、
-5nTを超えるくらいの変化が今朝まで続いています。
磁気圏の活動も活発になり、
AE指数は、2000nTの大きい変化が一瞬発生していますが、
その他は500〜1000nTの中規模の変化が連続的に発生しています。

太陽風のグラフの最後では、
磁場の南北成分は、0nT付近に上がっています。
この後はどの様に推移するでしょうか。

GOES衛星SUVI 195を見ると、
北半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。
3日後の7日くらいから、
この領域の影響で太陽風の速度が高まる可能性があります。
27日周期の図を見ると、前回は700km/秒に達する高速風が到来しています。
今回はどうなるでしょうか。



4274黒点群で発生した、M1.6、M5.0、M2.9の中規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEが太陽の左側に広がっています。淡いですがCMEは右側にも広がっている様です。
(c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の左側に広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、地球に対して横向きに飛び出しています。
(c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。