宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:39)
今日、C1.8の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/31 10:46 C1.8
10/30 --- ---
10/29 --- ---

黒点 10/31 (NOAA)
磁場 フレア
4261 1 α ---
4266 8 β ---
4267 6 β C2
4269 2 α ---
4271 1 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:36 672 -3.1
-2 h 710 -4.9
-4 h 657 -0.2
-6 h 618 -2.0
-8 h 572 -3.3
-10 h 563 +0.8
-12 h 548 +0.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -60 -/ -
-2 h -46 -/ -
-4 h -35 -/ -
-6 h -32 -/ -
-8 h -43 -/ -
-10 h -52 -/ -
-12 h -65 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
10/31 0.3 7x10^2
10/30 0.3 4x10^2
10/29 0.3 5x10^2
10/28 0.3 9x10^2
10/27 0.3 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/10/26 11:50 太陽風の速度は下がり、平均的な状態に戻っています。
2025/10/27 14:02 太陽風はやや低速になっています。磁気圏は穏やかです。
2025/10/28 13:43 太陽風は低速です。コロナホールの影響が近付いています。
2025/10/29 12:41 太陽風はやや高速になっています。コロナホールの影響が始まりそうです。
2025/10/30 12:04 太陽風は500km/秒台に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
最新のニュース

2025/10/31 13:39 更新
太陽風の速度は700km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。

担当 篠原

太陽風の速度は、昨日のニュース以降も上昇が続き、
31日10時(世界時31日1時)頃に700km/秒に達しました。
磁場強度は、13nTから8nTへゆっくり下がり、
やや強い状態です。

磁場の南北成分は、太陽風のグラフの前半は南向きに強まり、
速度の高まりもあって、磁気圏の活動が強まりました。
AE指数は、1000nTを超える大きい変化がしばらく続いています。

その後、磁場の南北成分は、0nT付近で南北に変化する様になり、
AE指数は、500〜800nTと中規模の変化に少し下がっています。

太陽風の速度は高まっているので、
磁気圏の活動は強まり易い状況が続いています。
引き続き注目してください。


太陽は、北東の端(左上)でC1.8の小規模フレアが発生した程度で、
穏やかな状態が続いています。

一方、向こう側では活動が続いていて、
30日13時(世界時30日4時)頃に太陽の左上に飛び出す
CME(コロナ質量放出)がSOHO衛星LASCO C2、C3で観測されています。
噴出の勢いを見ると、
ある程度規模の大きい活動が発生したのではないでしょうか。

この動画では、30日17時(世界時30日8時)頃から、
別のCMEが左上に飛び出しています。
こちらは速度が遅いので、フィラメント噴出に関係している様です。

太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2を見ると、
2つめのCMEは地球側で発生しています。

GOES衛星SUVI 304に注目すると、
太陽の北東側で、かなり淡いですがフィラメント噴出が発生しています。
この噴出によるCMEの様です。
地球に対して横向きに噴出している様なので、影響はなさそうです。




太陽の左上に飛び出す2つのCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星の観測によると、1つめのCMEは太陽の向こう側、2つめはこちら側で発生した様です。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の北東側で発生したフィラメント噴出。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。