宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:12)
今日、M1.2の中規模フレアが発生しました。
また、M6.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/30 11:01 C5.8
09:50 M1.2
09:20 C3.4
04:54 C3.9
01:26 C3.3
9/29 23:19 C4.4
21:14 C8.3
20:56 M1.0
20:10 M1.1
18:30 C2.9
17:25 C2.8
16:55 C3.6
16:15 C3.9
12:50 C6.5
10:39 M3.6
08:26 C6.3
07:14 C3.3
06:45 C5.5
05:19 C9.6
04:41 C7.4
04:15 C3.0
02:38 C3.8
01:41 C3.5
9/28 23:35 C3.6
22:15 C9.0
21:48 C3.2
20:30 C3.6
19:50 C3.9
18:32 C2.2
17:23 M6.4
13:30 C3.0
09:56 C2.8
05:41 C3.1
04:46 C5.4
02:42 C7.6
01:19 C2.9

黒点  9/30 (NOAA)
磁場 フレア
4225 1 α ---
4226 3 α C3
4227 3 β C4
4230 16 βγ C8
4232 3 βγ M6
4233 8 β M1
4235 3 β C6
4236 12 βγ M1
4237 3 β ---
4238 6 β ---
4239 2 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:06 426 -11.5
-2 h 419 -4.9
-4 h 404 +1.3
-6 h 406 +0.0
-8 h 389 -4.7
-10 h 394 -8.2
-12 h 391 -10.7

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -44 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -49 -/ -
-6 h -64 -/ -
-8 h -80 -/ -
-10 h -77 -/ -
-12 h -67 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
9/30 0.2 3x10^2
9/29 0.3 5x10^2
9/28 0.3 3x10^3
9/27 0.3 2x10^3
9/26 0.3 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 9/25 12:27 太陽風は高速ですが、終わりに向かいそうです。イエローナイフの21日夜のオーロラをどうぞ。
2025/ 9/26 13:37 太陽風は平均的な速度に戻っています。イエローナイフの21日夜のオーロラをどうぞ。
2025/ 9/27 13:34 太陽風はやや低速になっています。イエローナイフの23日未明のオーロラをどうぞ。
2025/ 9/28 12:32 太陽風は平均的な速度で、磁気圏は概ね静穏です。
2025/ 9/29 10:55 M6.4の中規模フレアが発生しました。太陽風の磁場が強まっています。
最新のニュース

2025/ 9/30 13:12 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなっています。アラスカのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

昨日のニュースの後も、
太陽風の磁場強度は12〜14nTと強まった状態が続きました。
磁場の南北成分は、29日10時(世界時29日1時)頃から南向きに強まる様になり、
-5〜 -10nTの状態が、今朝、30日5時(世界時29日20時)頃まで続きました。

太陽風の速度は400km/秒と平均的な状態でしたが、
磁気圏の活動は激しくなり、
AE指数は、1200〜1500nTに達する大きい変化が2回発生し、
その前後の時間帯も500nT程度で推移しています。
Dst指数も、-80nTと中規模の変化になっています。

この時に強まったオーロラの写真を、
アラスカ・フェアバンクスの今野さんよりいただきました。
背景の星空やイエローナイフのライブ動画を参考にすると、
現地28日23時(世界時29日7時)前後ではないかと思います。

今年の秋のアラスカはかなり湿度があって、
天気の悪い日が続いていたそうです。
この日も多少ガスがかかっていたものの、
久々の良いオーロラだったとのことです。

上空に赤いオーロラが高く伸びていて、迫力を感じます。
2枚目の写真では、中央に北斗七星が見えています。
この向きの時に地面から離れた所に見えるのは、高緯度ならではです。
興味深い速報をどうもありがとうございます。


今回の太陽風磁場の強まりの原因は、
4枚目に掲載している24日に発生したCME(コロナ質量放出)かもしれません。
この動画は、太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2によるものです。
太陽の左に向かってCMEがゆっくりと広がっています。

このCMEは、地球から見るとより正対する形になり、
SOHO衛星LASCO C2では、かなり淡い状態で見えています。
ただ、GOES衛星SUVIの画像では、
対応する変化が太陽のコロナでは見つけられず、
どこからどの様に広がったのか分かりませんでした。
この噴出が原因だとすると、4日ほどかけて地球に来たことになり、
タイミングとしては妥当なところだと思います。

現在の太陽風は、速度は430km/秒に少し上がっていますが、
平均的な状態です。
磁場強度は、一旦5nTに下がりましたが、
再び10nTに強まっています。
南北成分は南向きに強まっていて、-14nTに達しています。
磁気圏の活動も強まっていて、
AE指数のグラフの最後で、1300nTの大きい変化が発生しています。

引き続き太陽風や磁気圏活動の変化に注目して下さい。

GOES衛星SUVI 195では、
コロナホールが太陽の中心線に達しています。
3日後くらいから影響が始まりそうです。


太陽は、昨日のニュースを書いていた頃、
29日10時半(世界時29日1時半)に、
北東(左上)の4232黒点群でM3.6の中規模フレアが発生しました。

その後も、29日20〜21時(世界時29日11〜12時)にかけて、
4232群、4236群、4233群で、
M1.0、M1.1、M1.0と中規模フレアが発生し、
今朝、30日10時(世界時30日1時)にも、
4232群でM1.2の中規模フレアが発生しています。

可視光写真では、北東の4236群や、
南西(右下)の4230群周辺で黒点が増えています。

この後もフレアの発生に注目して下さい。



アラスカ・フェアバンクスで、現地28〜29日夜(世界時29日前半)に撮影されたオーロラ。
(c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏


アラスカ・フェアバンクスで、現地28〜29日夜(世界時29日前半)に撮影されたオーロラ。
(c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏


アラスカ・フェアバンクスで、現地28〜29日夜(世界時29日前半)に撮影されたオーロラ。
(c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏


24日9時(世界時24日0時)頃に発生していたCME。太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星の観測です。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星SUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) GOES衛星SUVI 195 (NOAA)


SDO衛星による太陽の可視光写真。SOHO衛星のWebページより取得しました。
(c) SDO (NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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