宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 9/30 13:12 更新 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなっています。アラスカのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 昨日のニュースの後も、 太陽風の磁場強度は12〜14nTと強まった状態が続きました。 磁場の南北成分は、29日10時(世界時29日1時)頃から南向きに強まる様になり、 -5〜 -10nTの状態が、今朝、30日5時(世界時29日20時)頃まで続きました。 太陽風の速度は400km/秒と平均的な状態でしたが、 磁気圏の活動は激しくなり、 AE指数は、1200〜1500nTに達する大きい変化が2回発生し、 その前後の時間帯も500nT程度で推移しています。 Dst指数も、-80nTと中規模の変化になっています。 この時に強まったオーロラの写真を、 アラスカ・フェアバンクスの今野さんよりいただきました。 背景の星空やイエローナイフのライブ動画を参考にすると、 現地28日23時(世界時29日7時)前後ではないかと思います。 今年の秋のアラスカはかなり湿度があって、 天気の悪い日が続いていたそうです。 この日も多少ガスがかかっていたものの、 久々の良いオーロラだったとのことです。 上空に赤いオーロラが高く伸びていて、迫力を感じます。 2枚目の写真では、中央に北斗七星が見えています。 この向きの時に地面から離れた所に見えるのは、高緯度ならではです。 興味深い速報をどうもありがとうございます。 今回の太陽風磁場の強まりの原因は、 4枚目に掲載している24日に発生したCME(コロナ質量放出)かもしれません。 この動画は、太陽を地球よりも右斜めから観測している STEREO Ahead衛星のCOR2によるものです。 太陽の左に向かってCMEがゆっくりと広がっています。 このCMEは、地球から見るとより正対する形になり、 SOHO衛星LASCO C2では、かなり淡い状態で見えています。 ただ、GOES衛星SUVIの画像では、 対応する変化が太陽のコロナでは見つけられず、 どこからどの様に広がったのか分かりませんでした。 この噴出が原因だとすると、4日ほどかけて地球に来たことになり、 タイミングとしては妥当なところだと思います。 現在の太陽風は、速度は430km/秒に少し上がっていますが、 平均的な状態です。 磁場強度は、一旦5nTに下がりましたが、 再び10nTに強まっています。 南北成分は南向きに強まっていて、-14nTに達しています。 磁気圏の活動も強まっていて、 AE指数のグラフの最後で、1300nTの大きい変化が発生しています。 引き続き太陽風や磁気圏活動の変化に注目して下さい。 GOES衛星SUVI 195では、 コロナホールが太陽の中心線に達しています。 3日後くらいから影響が始まりそうです。 太陽は、昨日のニュースを書いていた頃、 29日10時半(世界時29日1時半)に、 北東(左上)の4232黒点群でM3.6の中規模フレアが発生しました。 その後も、29日20〜21時(世界時29日11〜12時)にかけて、 4232群、4236群、4233群で、 M1.0、M1.1、M1.0と中規模フレアが発生し、 今朝、30日10時(世界時30日1時)にも、 4232群でM1.2の中規模フレアが発生しています。 可視光写真では、北東の4236群や、 南西(右下)の4230群周辺で黒点が増えています。 この後もフレアの発生に注目して下さい。
(c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 ![]() アラスカ・フェアバンクスで、現地28〜29日夜(世界時29日前半)に撮影されたオーロラ。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 ![]() アラスカ・フェアバンクスで、現地28〜29日夜(世界時29日前半)に撮影されたオーロラ。 (c) オーロラハスキーロッジ ミチ今野氏 ![]() 24日9時(世界時24日0時)頃に発生していたCME。太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星の観測です。 (c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星SUVI 195カメラによる太陽コロナの様子 (c) GOES衛星SUVI 195 (NOAA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。SOHO衛星のWebページより取得しました。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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