宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:34)
今日、M1.2の中規模フレアが発生しました。
また、M1.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 7 09:43 C9.5
07:12 M1.2
03:51 C6.5
9/ 6 23:35 C5.3
19:33 C4.9
17:41 C1.3
13:48 C4.5
12:54 C3.5
02:54 C2.7
9/ 5 18:27 C1.6
17:44 C1.6
10:07 M1.4
08:24 C3.3
04:20 C3.3

黒点  9/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
4199 1 α ---
4201 1 α ---
4202 1 α C4
4206 1 α ---
4207 12 βγ M1
4210 7 β C3
4211 1 α ---
4213 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:26 496 +2.5
-2 h 514 +3.4
-4 h 524 +3.8
-6 h 542 +4.0
-8 h 598 +3.0
-10 h 660 -1.7
-12 h 647 -1.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -31 -/ -
-2 h -28 -/ -
-4 h -32 -/ -
-6 h -34 -/ -
-8 h -39 -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
9/ 7 0.4 4x10^2
9/ 6 0.4 2x10^3
9/ 5 0.3 7x10^2
9/ 4 0.3 4x10^2
9/ 3 0.3 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
宇宙天気用語集
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Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 9/ 2 10:19 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動はあまり強まっていません。
2025/ 9/ 3 09:48 太陽風の乱れは続いています。磁場が南向きになり、磁気圏の活動が強まりました。
2025/ 9/ 4 10:18 太陽風の乱れは終わり、平均的な速度に戻っています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2025/ 9/ 5 09:54 太陽風は平均的な速度です。コロナホールの影響が近付いています。8月の黒点相対数は 133.5 でした。
2025/ 9/ 6 09:29 太陽風は平均的な速度が続いています。
最新のニュース

2025/ 9/ 7 13:34 更新
高速太陽風が到来しています。速度は650km/秒まで高まりました。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度は450km/秒に少し上がり、
6日14時(世界時6日5時)頃に520km/秒へ高まって高速の状態になり、
6日23時(世界時6日14時)には650km/秒に高まりました。
7日3時(世界時6日18時)頃からは速度は下がり始め、
現在は500km/秒まで下がったところです。
高速の状態は続いています。

太陽風の磁場強度は、10nTに強まった状態が続き、
速度が650km/秒に高まった時には、
20nTへ強まる変化が発生しています。
この強まりは、5日のニュースでお知らせした、
5日4時(世界時4日19時)頃の噴出と関係しているのかもしれません。
その場合、2日弱での到来となります。

磁場強度は、その後ゆっくり下がって、
現在は10nTと元の値に戻っています。
強まった状態は続いています。

太陽風磁場の南北成分は、グラフの前半は南向きに強まり、
後半は北向きに変化しています。
このため、磁気圏の活動も
強まった状態から穏やかな状態に変化していて、
AE指数は、グラフの途中までは
500〜1000nTの中規模の変化が連続的に発生して、
その後は変化が見られなくなっています。

この後、磁場が南向きに切り替わる変化が発生すると、
磁気圏の活動も再び強まるでしょう。

SDO衛星AIA193を見ると、
南半球のコロナホールは、
大きく広がっている領域が太陽の西側(右側)に進んだ所です。
この部分の影響がこれからやって来るので、
太陽風の速度はもう一段高まるのではないでしょうか。

27日周期の図を見ると、
前周期の太陽風は、8月14日にかけて速度の高まりが続いています。
この変化を参考にすると、
今回は10日頃まで高速風が続くかもしれません。


太陽は、6日20時(世界時6日11時)頃に、
西の端(右端)の向こう側である程度規模の大きい活動が発生した様で、
X線強度のグラフがゆっくりと高まっています。

SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の右下と右側に向かって広がる
CME(コロナ質量放出)が観測されています。

このCMEは、太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星COR2でも太陽の右側に広がっていて、
地球から見て太陽の向こう側の現象だということが分かります。

太陽のこちら側では、北西(右上)の4207黒点群で、
C6.5、M1.2、C9.5と、小・中規模のフレアが発生しています。




太陽の右下と右側に広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星によるCMEの様子。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。