宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 9/ 7 13:34 更新 高速太陽風が到来しています。速度は650km/秒まで高まりました。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の速度は450km/秒に少し上がり、 6日14時(世界時6日5時)頃に520km/秒へ高まって高速の状態になり、 6日23時(世界時6日14時)には650km/秒に高まりました。 7日3時(世界時6日18時)頃からは速度は下がり始め、 現在は500km/秒まで下がったところです。 高速の状態は続いています。 太陽風の磁場強度は、10nTに強まった状態が続き、 速度が650km/秒に高まった時には、 20nTへ強まる変化が発生しています。 この強まりは、5日のニュースでお知らせした、 5日4時(世界時4日19時)頃の噴出と関係しているのかもしれません。 その場合、2日弱での到来となります。 磁場強度は、その後ゆっくり下がって、 現在は10nTと元の値に戻っています。 強まった状態は続いています。 太陽風磁場の南北成分は、グラフの前半は南向きに強まり、 後半は北向きに変化しています。 このため、磁気圏の活動も 強まった状態から穏やかな状態に変化していて、 AE指数は、グラフの途中までは 500〜1000nTの中規模の変化が連続的に発生して、 その後は変化が見られなくなっています。 この後、磁場が南向きに切り替わる変化が発生すると、 磁気圏の活動も再び強まるでしょう。 SDO衛星AIA193を見ると、 南半球のコロナホールは、 大きく広がっている領域が太陽の西側(右側)に進んだ所です。 この部分の影響がこれからやって来るので、 太陽風の速度はもう一段高まるのではないでしょうか。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風は、8月14日にかけて速度の高まりが続いています。 この変化を参考にすると、 今回は10日頃まで高速風が続くかもしれません。 太陽は、6日20時(世界時6日11時)頃に、 西の端(右端)の向こう側である程度規模の大きい活動が発生した様で、 X線強度のグラフがゆっくりと高まっています。 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 太陽の右下と右側に向かって広がる CME(コロナ質量放出)が観測されています。 このCMEは、太陽を地球よりも右斜めから観測している STEREO Ahead衛星COR2でも太陽の右側に広がっていて、 地球から見て太陽の向こう側の現象だということが分かります。 太陽のこちら側では、北西(右上)の4207黒点群で、 C6.5、M1.2、C9.5と、小・中規模のフレアが発生しています。 ![]() 太陽の右下と右側に広がるCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星によるCMEの様子。 (c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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