宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 9/ 5 09:54 更新 太陽風は平均的な速度です。コロナホールの影響が近付いています。8月の黒点相対数は 133.5 でした。 担当 篠原 WDC-SILSO より、8月の黒点相対数月平均値は、 133.5 と発表されました。 5月に79.2と大きく下がった後は、 6月は116.3、7月は125.6、8月は133.5と、 比較的安定した値が続いています。 それでも、2024年の150を超えていた頃と比較すると、 一段下がっていることは確かです。 1日値を見ると、 8月26〜31日にかけて180を超えるくらいに高まっていました。 動画でも終わり頃に黒点が多くなる様子が分かります。 特に28日は204まで高まっていて、 200に達したのは4月24日の201以来で、4か月ぶりです。 一方、8月19日は黒点が少なくなっていて、 黒点相対数は34まで下がりました。 ここまで下がったのは、2024年4月1日の31以来で、 こちらは1年4か月ぶりです。 現在の太陽は、中心部北側(上側)の4207黒点群の活動が強まり、 4日14時半(世界時4日5時半)にC9.2の小規模フレア、 4日22時半(世界時4日13時半)にM1.0の中規模フレア などのフレアが発生しています。 この後の活動に注目して下さい。 また、中心部の4206黒点群で 5日4時(世界時4日19時)にC3.3の小規模フレアが発生しましたが、 SDO衛星AIA304を見ると、 この時にフィラメント噴出が発生しています。 太陽の中心部のため、 噴出は地球の方向へ向かっている可能性がありますが、 SOHO衛星LASCO C2やSTEREO Ahead衛星COR2では、 CME(コロナ質量放出)は特に見えていません。 噴出としては弱かったのでしょうか。 太陽風は、速度が450km/秒から470km/秒へ少し上がりましたが、 グラフの最後で400km/秒に下がっています。 平均的な状態です。 磁場強度は、7〜8nTと少し強くなっています。 太陽風磁場の南北成分は、 グラフの中盤から南寄りで変化する様になっています。 このため、磁気圏の活動も高まっていて、 AE指数は700nT程度の中規模の変化が繰り返し発生しています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 南半球のコロナホールは西側(右側)にだいぶ進んでいます。 この後、この領域の影響で太陽風の速度が高まる可能性があります。 変化に注目して下さい。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース ![]() 8月の太陽黒点の推移。 (c) SDO衛星HMII (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 1975年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース ![]() 太陽の中心部で発生したフィラメント噴出。 (c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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