宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:18)
今日、C3.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 4 08:52 C3.4
00:17 C3.7
9/ 3 17:48 C1.9
12:56 C2.9
11:37 C2.8
08:46 C5.0
05:56 C4.1
9/ 2 23:41 C6.1
23:18 C2.9
17:52 C1.9
04:15 C3.9

黒点  9/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
4197 14 β C5
4199 6 β C6
4201 1 α ---
4202 2 α ---
4205 2 α ---
4206 1 α ---
4207 6 β C3
4210 5 β C3
4211 1 α C4

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 448 +3.8
-2 h 456 +2.6
-4 h 457 +3.3
-6 h 462 -0.1
-8 h 466 +1.1
-10 h 466 +2.8
-12 h 467 -0.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -24 -/ -
-2 h -21 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -24 -/ -
-8 h -22 -/ -
-10 h -24 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
9/ 4 0.3 3x10^2
9/ 3 0.3 3x10^2
9/ 2 3.5 4x10^2
9/ 1 6.5 3x10^2
8/31 2.0 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 8/30 14:11 太陽風はやや低速になっています。フレアの発生は少なくなっています。
2025/ 8/31 07:32 M2.7の中規模フレアが発生しました。ハロー型のCMEが発生しています。
2025/ 9/ 1 11:12 CMEによる太陽風の乱れは、明日の朝、2日6時(世界時1日21時)頃に到来する可能性があります。
2025/ 9/ 2 10:19 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動はあまり強まっていません。
2025/ 9/ 3 09:48 太陽風の乱れは続いています。磁場が南向きになり、磁気圏の活動が強まりました。
最新のニュース

2025/ 9/ 4 10:18 更新
太陽風の乱れは終わり、平均的な速度に戻っています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランド南島クィーンズタウンの米戸 実さんより、
太陽風磁場が南向きに強まった、昨日早朝、
現地3日5時49分(世界時2日17時49分)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

ニュージーランドは南半球なので、現在は冬で、
晴天時の朝方は氷点下になるそうです。
米戸さんによると、太陽風磁場が南向きに切り替わる頃に観測に向かい、
現地4時40分(世界時16時40分)頃から撮影を開始したそうです。
その頃からオーロラは現れていたそうですが、
その後、青色の背の高い光柱が伸び始め、
掲載した写真の頃は、
高度62度に見えている大マゼランに届くほどになったそうです。
この青色オーロラは肉眼でもその姿をまざまざと見せつけてくれたそうです。

残念なことに、撮影の頃は天文薄明が16分前に始まっていて、
空全体も青色に染まりつつあったそうで、
オーロラの光が少し目立たなくなってしまったとのことです。

観測終了時の気温はマイナス3度で、
車のフロントウィンドウが凍っていたそうです。

磁場が南を向いた時間帯から考えて、
ニュージーランドの観測は厳しいのではないかと思っていましたが、
薄明のぎりぎりのタイミングで撮影された素晴らしいオーロラ写真です。
縦に伸びる青い光が本当に印象的です。
どうもありがとうございます。
オーロラではありませんが、人工衛星の光の筋がものすごいですね。



太陽風の速度は、昨日のニュースの後もゆっくりと低下して、
530km/秒と高速の状態から、昨夜には450km/秒まで下がり、
現在もこの状態です。
磁場強度も11nTから6nTへ弱くなっています。
太陽風の強まりは終わり、平均的な状態に戻っています。

磁場の南北成分は、
グラフの前半は弱い南寄りで、後半は北寄りに傾向が変わっています。
AE指数は、グラフの初めの頃には500nT程度の中規模の変化が起きていますが、
その後は変化が小さくなり、現在の磁気圏は穏やかです。

SDO衛星AIA193では、
南半球のコロナホールが太陽の西側(右側)へ進んでいます。
明日か明後日くらいから、
この領域の影響で太陽風の速度が再び高まる可能性があります。

コロナホールは東西に(左右に)長く伸びているので、
影響はしばらく続く可能性があります。
27日周期の図を見ると、前周期の高速太陽風は6日ほど続いています。
今後の太陽風の変化に注目して下さい。


太陽は、昨日の朝、3日9時(世界時3日0時)頃に、
北西側(右上)でフィラメント噴出が発生しています。
SDO衛星AIA304の動画を掲載します。

SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
CME(コロナ質量放出)が太陽の右上に飛び出しています。
横向きの噴出になっている様で、地球への影響はなさそうです。

フレアは、南東の端(左下)の4211黒点群で、
C3.7、C2.3、C3.4などの小規模フレアが発生しています。
活動の規模は小さいですが、この後はどうなるでしょうか。



ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地3日5時49分(世界時2日17時49分)に撮影されたオーロラ。
(c) 米戸 実氏


太陽の北西側で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右上に向かって広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。