宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:19)
今日、C3.9の小規模フレアが発生しました。
また、M2.7の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 2 04:15 C3.9
9/ 1 17:56 C2.5
12:07 C4.8
03:00 C6.8
8/31 18:10 C3.6
12:54 C4.3
10:26 C5.6
07:16 C7.1
04:14 M2.7
01:33 C4.7
00:52 M1.2

黒点  9/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
4191 5 β C4
4197 33 βγ M1
4199 7 β M3
4200 4 β ---
4201 3 α ---
4202 3 α C7
4205 1 α ---
4206 1 α ---
4207 6 β C2
4208 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 598 +7.0
-2 h 610 -0.6
-4 h 583 +1.6
-6 h 391 -2.9
-8 h 395 -0.3
-10 h 390 +0.3
-12 h 400 +2.6

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 28 -/ -
-2 h 45 -/ -
-4 h 11 -/ -
-6 h 15 -/ -
-8 h 12 -/ -
-10 h 13 -/ -
-12 h 17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.0 1x10^2
9/ 2 3.5 4x10^2
9/ 1 6.5 3x10^2
8/31 2.0 4x10^2
8/30 2.8 4x10^2
8/29 5.0 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 8/28 12:30 太陽風は平均的な速度に戻っています。太陽は穏やかな状態です。
2025/ 8/29 14:38 太陽風は平均的な状態です。Mクラスのフレアが続いています。
2025/ 8/30 14:11 太陽風はやや低速になっています。フレアの発生は少なくなっています。
2025/ 8/31 07:32 M2.7の中規模フレアが発生しました。ハロー型のCMEが発生しています。
2025/ 9/ 1 11:12 CMEによる太陽風の乱れは、明日の朝、2日6時(世界時1日21時)頃に到来する可能性があります。
最新のニュース

2025/ 9/ 2 10:19 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動はあまり強まっていません。

担当 篠原

今朝早く、2日5時半(世界時1日20時半)に、
31日のCME(コロナ質量放出)による太陽風の乱れが
ACE衛星で観測されました。

太陽風の速度は、390km/秒から650km/秒へ急に高まり、
現在は少し下がって600km/秒ですが、
高速の状態は続いています。
磁場強度は、5nTから20〜25nTへ強まっています。

太陽風の強まりは、およそ30分後の
2日6時(世界時1日21時)に地球へ達しています。
気象庁地磁気観測所の磁場データでは、
磁場の急な強まりが観測されています(1枚目の図)。
太陽風が急に強まって、磁気圏を圧縮したことによる変化です。

この変化は、静止軌道のGOES衛星でも観測されていて、
磁場の南北成分が急にプラス側に高まっています。
青線のGOES-18は、真昼に近い位置にいたため、
強まりがより大きくなっています。
赤線のGOES-19は、夕方側にいました。

注目していた太陽風磁場の南北成分は、
0nT付近で南北に振れていて、
南向きの強まりは一時的で、最後は北向きに強まっています。
このため、磁気圏の活動は大きくは強まっておらず、
AE指数は、乱れの到来直後に1300nTの大きい変化が発生しましたが、
その後、変化が小さくなり、
グラフの最後で再び大きい変化が発生していますが、
太陽風磁場の様子から、一時的な強まりになりそうです。

この後、太陽風磁場の南北成分は、
どの様に推移するでしょうか。
南向きに強まると、磁気圏の活動は激しくなる可能性があります。
太陽風の速度や磁場強度が高まっている間は注目して下さい。

SDO衛星AIA193では、
コロナホールの先頭(右端)が太陽の中心線に達しています。
3日後くらいから、
この領域の影響で太陽風が強まる可能性があります。
今回の乱れが通り過ぎた後は、こちらに注目して下さい。


太陽は、南西(右下)の4197黒点群で、
C4.8、C3.9の小規模フレアが発生しています。

全体としては、比較的穏やかな状態です。




地上の磁場データで、2日6時(世界時1日21時)に急な強まりが観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


GOES衛星による、静止軌道での磁場の南北成分の変化。
(c) GOES衛星 (NOAA)、作図 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。