宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:13)
今日、C5.2の小規模フレアが発生しました。
太陽風が非常に高速です。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 1 08:13 C3.3
04:17 C3.3
01:08 C5.2
2/28 21:57 C4.4
19:10 C4.0
16:19 C4.9
14:24 C2.6
14:00 C2.8
12:58 C3.6
08:16 C9.3
2/27 23:56 C8.1
21:25 C7.6
15:20 C5.7
14:19 C3.1
13:43 C4.2
07:39 C3.5
03:36 C4.4

黒点  3/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
4002 3 β ---
4004 2 α ---
4006 14 βγ C5
4007 5 β C4
4008 1 α ---
4009 5 β ---
4010 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:06 693 +2.4
-2 h 725 +0.0
-4 h 690 +3.1
-6 h 685 +3.2
-8 h 730 +2.7
-10 h 756 +1.8
-12 h 723 +2.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -27 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -31 -/ -
-8 h -23 -/ -
-10 h -24 -/ -
-12 h -48 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
3/ 1 0.3 1x10^3
2/28 0.6 5x10^2
2/27 1.3 2x10^2
2/26 8.8 4x10^2
2/25 37.1 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/ 2/24 13:00 X2.0の大規模フレアが発生しました。太陽風は低速ですが、磁場が強まっています。
2025/ 2/25 12:28 太陽の南西の端の向こう側で規模の大きい活動が発生しました。太陽風は平均的な速度です。
2025/ 2/26 12:36 M3.6の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速になっています。
2025/ 2/27 12:23 高速太陽風が到来し、600km/秒に高まっています。アラスカのオーロラをどうぞ。
2025/ 2/28 13:10 太陽風は高速で、磁気圏の活動も続いています。アラスカのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2025/ 3/ 1 14:13 更新
太陽風の速度は700km/秒台に高まっています。アラスカのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

アラスカからオーロラ写真をいただいていた藤井哲也さんより、
フェアバンクスからの帰りの機内で撮影した、
世界時27日11時半(現地27日2時半)のオーロラ写真です。

昨日のニュースを見ると、太陽風は580km/秒程度と高速で、
AE指数は、この時間帯に1200nTに達する大きい変化が発生しています。
藤井さんによると、座席は左側最後部の窓側と、
オーロラの特等席を選んでいたそうです。
上空に上がってすぐにオーロラの光が白く見えてきて、
オーロラが雲の様に飛行機の横にいるような感じだったとのことです。

機内での撮影はかなり難しいと思いますが、
窓を全て隠すツールを用意するなど、見事な撮影です。
滞在の最後を飾る素晴らしい光景だったことでしょう。
どうもありがとうございます。



太陽風は、昨夕くらいから速度が更に高まり、
28日21時(世界時28日12時)頃には、700km/秒台に達しました。
以降、700〜750km/秒とかなり高まった状態が続いています。
磁場強度は、12nTと強まった状態でしたが、
今日に入る頃からゆっくりと低下して、
現在は6nTと平均的な強さに戻っています。

磁場の南北成分は、グラフの前半は南北に変化していますが、
後半は北寄りになっています。
AE指数を見ると、
グラフの途中までは500〜1000nTの中規模の変化が連続していますが、
後半は変化が少なくなっていて、現在の磁気圏はやや落ち着いた状態です。

太陽風の速度は高まっているので、
磁場が南寄りに変化する様になると、
磁気圏の活動も強まる可能性があります。

SDO衛星AIA193では、
コロナホールは太陽の西側(右側)にだいぶ進んでいます。
この後、影響は次第に弱まりそうです。
推移に注目して下さい。


太陽では、今日未明、1日2時(世界時28日17時)頃に、
西側の向こう側である程度規模の大きい活動が発生した様で、
GOES衛星SUVI 304で、プロミネンスが右側に飛び出し、
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の右側に大きく広がるCME(コロナ質量放出)が観測されています。

太陽のこちら側では、
C3~5くらいの小規模フレアが、あちこちの領域で発生しています。
この後に活動が強まる領域はあるでしょうか。




27日2時33分(世界時27日11時33分)に、アラスカ・フェアバンクスから帰る機内で撮影したオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


27日2時33分(世界時27日11時36分)に、アラスカ・フェアバンクスから帰る機内で撮影したオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


27日2時50分(世界時27日11時50分)に、アラスカ・フェアバンクスから帰る機内で撮影したオーロラ。
(c) 藤井哲也氏


太陽の西の向こう側で発生したプロミネンス噴出。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右側へ広がるCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。