宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:53)
今日、M2.1の中規模フレアが発生しました。
また、X1.4の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/12 07:48 M1.0
00:51 M2.1
10/11 22:55 C3.7
19:15 C3.9
14:05 C2.4
13:28 C2.7
12:24 C4.0
06:01 M3.0
01:53 M1.0
00:12 C5.6
10/10 23:34 C7.5
20:49 M1.3
17:30 C7.3
13:26 C4.4
11:48 C4.8
10:52 C5.8
08:03 M7.7
05:06 C7.5
00:42 X1.4

黒点 10/12 (NOAA)
磁場 フレア
3848 14 βγ ---
3849 19 βγ C4
3850 3 α ---
3852 16 βγ C4
3853 1 α ---
3854 17 βγ M2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:45 601 +7.1
-2 h 684 +8.1
-4 h 630 +6.5
-6 h 643 +3.2
-8 h 645 +0.7
-10 h 660 +0.5
-12 h 693 +1.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -79 -/ -
-2 h -67 -/ -
-4 h -87 -/ -
-6 h -100 -/ -
-8 h -108 -/ -
-10 h -133 -/ -
-12 h -166 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 2x10^2
10/12 2.4 7x10^2
10/11 1810.0 9x10^2
10/10 1370.0 1x10^3
10/ 9 1070.0 3x10^2
10/ 8 2.5 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/10/ 7 11:59 太陽風の乱れが到来しましたが、比較的規模の小さい変化でした。
2024/10/ 8 10:27 X2.1の大規模フレアが発生しました。太陽風磁場が南向きに強まって、磁気圏の活動が強まっています。
2024/10/ 9 11:27 紫金山・アトラス彗星が進んでいます。X1.8の大規模フレアが発生しました。
2024/10/10 11:30 X1.8大規模フレアのCMEによる太陽風の乱れは地球に向かっています。
2024/10/11 12:23 太陽風の乱れが到来し、磁場が南向きに強まって磁気圏の活動が激しくなっています。
最新のニュース

2024/10/12 11:53 更新
高速の太陽風は続いていますが、磁気圏は穏やかになっています。

担当 篠原

太陽風の強まりは続いています。
速度は、昨日のニュース以降も
650〜700km/秒と高速の状態が続いています。
一方、35nTに強まっていた磁場強度は、
昨夜には10nTまで下がり、現在もこの状態です。

磁気圏の激しい活動に繋がっていた太陽風磁場の南向きの強まりは、
昨夕、11日18時(世界時11日9時)頃に終わり、
以降は0nT付近、そして現在は北寄りに変わっています。
このため、磁気圏活動の強まりも昨夜で終わり、
AE指数は、11日22時半(世界時11日13時半)の
2000nTを超える激しい変化を最後に、
以降の変化は小さくなっています。

Dst指数も、11日10時台(世界時11日1時台)の-335nT以降、
11日18時台(世界時11日9時台)までは
-250nTを超えるくらいの強まりが続いていましたが、
その後は値が上昇し、乱れの規模は小さくなっています。

結果として、日本では乱れが激しくなっていた時間帯が
11日の昼にあたっていしまいました。
乱れの到来のタイミングが半日ずれていたら、
全国でもっとすごい観測が行われていたのではないかと思います。


太陽は、中心部の3854黒点群で、
12日1時(世界時11日16時)に
M2.1の中規模フレアが発生しています。
CME(コロナ質量放出)が太陽の左下に向かって飛び出しています。
太陽の中心に近いので、活動が続く場合は注意してください。


紫金山・アトラス彗星は、
SOHO衛星LASCO C3の画面を通り過ぎ、
尾だけが長く見えています。
この後は、西の夕空での観測報告が楽しみです。
(私も探してみたいです)



Dst指数は、-335nTまで変化しました。もうすぐ静穏レベルに戻りそうです。
(c) 京都大学WDC


太陽を通過した紫金山・アトラス彗星。
(c) SOHO衛星LASCO C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。