宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:27)
今日、X2.1の大規模フレアが発生しました。
また、M2.4の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 8 04:02 X2.1
03:06 M1.3
10/ 7 19:47 C6.2
19:22 C6.6
17:48 C6.8
14:13 C5.9
13:05 C5.4
05:55 M1.5
05:16 C7.1
03:53 M1.4
03:21 C5.4
01:41 M1.1
00:17 M1.3
10/ 6 21:00 C5.0
18:25 C5.4
17:22 C5.4
14:28 C7.4
13:58 C9.2
13:20 C4.3
10:20 M1.0
09:11 M1.0
08:11 M2.4
05:32 M1.1
05:04 C8.5
02:56 C9.6
02:32 C9.8
01:51 C8.2
00:51 C9.0

黒点 10/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
3839 1 α M1
3841 4 β ---
3842 10 βγ X2
3844 4 β M1
3848 28 βγδ C7
3849 20 βγ ---
3850 3 β ---
3851 1 α ---
3852 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:15 416 -9.4
-2 h 416 -8.7
-4 h 435 -1.3
-6 h 439 -8.9
-8 h 439 -11.5
-10 h 443 -5.2
-12 h 475 +0.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -109 -/ -
-2 h -65 -/ -
-4 h -97 -/ -
-6 h -69 -/ -
-8 h -40 -/ -
-10 h -26 -/ -
-12 h -46 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 1.0 4x10^1
10/ 8 1.3 2x10^2
10/ 7 0.2 6x10^2
10/ 6 0.2 3x10^2
10/ 5 0.2 2x10^2
10/ 4 0.2 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/10/ 3 12:20 太陽風は低速になっています。CMEによる太陽風の乱れは、明日の午後に到来しそうです。
2024/10/ 4 12:27 X9.0の大規模フレアが発生しました。2日のCMEによる太陽風の乱れが近付いています。
2024/10/ 5 09:52 太陽風は穏やかな状態が続いています。X9.0フレアによる太陽風の乱れが近付いています。
2024/10/ 6 08:43 太陽風は平均的な状態が続いています。CMEによる乱れはまだ到来していません。
2024/10/ 7 11:59 太陽風の乱れが到来しましたが、比較的規模の小さい変化でした。
最新のニュース

2024/10/ 8 10:27 更新
X2.1の大規模フレアが発生しました。太陽風磁場が南向きに強まって、磁気圏の活動が強まっています。

担当 篠原

今朝早く、8日4時(世界時7日19時)に、
太陽の南西の端近く(右下)の3842黒点群で、
X2.1の大規模フレアが発生しました。
3842群としては、世界時1日のX7.1、
3日のX9.0に続いて、3回目のXクラスフレアです。

SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
X2.1の明るい輝きが発生した後、
右側の領域へ輝きが広がっています。
SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、
太陽の右下へ向かってCME(コロナ質量放出)が
激しく噴出しています。

地球に対して横向きに近い噴出なので、
太陽風の乱れは、やって来ても比較的小規模ではないでしょうか。
太陽風予報はどの様に発表されるでしょうか。

SOHO衛星LASCO C3では、
CMEの少し前から画面の右端に
紫金山・アトラス彗星が現れています。
この後、彗星は画面の左上へ向かって進んでいく様です。
これからどの様な尾が見られるか、注目して下さい。


太陽風は、速度は450km/秒前後と平均的な状態ですが、
磁場強度は、10〜15nTと強まった状態が続いています。

南北成分は、昨日のニュースの頃に0nT付近になっていましたが、
昨夕、7日18時(世界時7日9時)頃から、
再び南向きに強まる変化が到来していて、
-10nT前後の変化が、途中で2回ほど途切れていますが、
現在まで続いています。

このため、磁気圏の活動が激しくなり、
AE指数は、1000〜1500nTの大きい変化が
半日に渡って続いています。
また、Dst指数も -109nTまで下がっていて、
中規模の磁気嵐になっています。
(速報値なので、今後修正される可能性があります)

X9.0フレアのCMEに続いて発生していた、
別のCMEの乱れが到来しているのかもしれません。

磁場強度は強まった状態が続いているので、
引き続き磁気圏活動の強まりに注目して下さい。



3842黒点群で発生した、X2.1の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右下へ飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X2.1フレアによるCMEと紫金山・アトラス彗星。
(c) SOHO衛星LASCO C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数は、速報値ですが、 109nTまで下がっています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。