宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:23)
今日、M3.0の中規模フレアが発生しました。
また、X1.8の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が非常に発達しています。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/11 06:01 M3.0
01:53 M1.0
00:12 C5.6
10/10 23:34 C7.5
20:49 M1.3
17:30 C7.3
13:26 C4.4
11:48 C4.8
10:52 C5.8
08:03 M7.7
05:06 C7.5
00:42 X1.4
10/ 9 19:52 C6.1
18:52 C6.3
14:11 M1.6
13:24 M2.1
10:28 X1.8
05:17 C8.0
04:00 C4.1
02:46 C5.8

黒点 10/11 (NOAA)
磁場 フレア
3848 20 βγδ X2
3849 25 βγ M2
3850 4 β ---
3852 20 βγ ---
3853 1 α ---
3854 20 βγ ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 650 -28.0
-2 h 690 -28.2
-4 h 714 -40.9
-6 h 665 -12.2
-8 h 707 -9.5
-10 h 731 -1.0
-12 h 553 +0.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -320 -/ -
-2 h -308 -/ -
-4 h -239 -/ -
-6 h -202 -/ -
-8 h -111 -/ -
-10 h 13 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 9.3 2x10^1
10/11 1810.0 9x10^2
10/10 1370.0 1x10^3
10/ 9 1070.0 3x10^2
10/ 8 2.5 2x10^2
10/ 7 0.2 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/10/ 6 08:43 太陽風は平均的な状態が続いています。CMEによる乱れはまだ到来していません。
2024/10/ 7 11:59 太陽風の乱れが到来しましたが、比較的規模の小さい変化でした。
2024/10/ 8 10:27 X2.1の大規模フレアが発生しました。太陽風磁場が南向きに強まって、磁気圏の活動が強まっています。
2024/10/ 9 11:27 紫金山・アトラス彗星が進んでいます。X1.8の大規模フレアが発生しました。
2024/10/10 11:30 X1.8大規模フレアのCMEによる太陽風の乱れは地球に向かっています。
最新のニュース

2024/10/11 12:23 更新
太陽風の乱れが到来し、磁場が南向きに強まって磁気圏の活動が激しくなっています。

担当 篠原

昨夜、10日23時50分(世界時10日14時50分)頃に、
太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。
NOAA/SWPCの太陽風予報とほぼ一致する到来でした。

太陽風の磁場が南向きに強まって、
各地で低緯度オーロラが観測されています。
5月のオーロラの時に紹介した施設では、今回も報告があり、
 北海道名寄市のなよろ市立天文台きたすばるのX
 石川県能登半島の星の観察館「満天星」のX
この他にも多くのポストが行われています。

乱れの到来直後、太陽風の速度は750km/秒と高速になり、
磁場強度は30nTに強まりました。
その後、速度は700km/秒へ少し下がり、
磁場強度は、今朝早くに45nTへ更に強まり、
現在も35nTと大きく強まった状態が続いています。

太陽風磁場の南北成分は、南向きに大きく強まっています。
乱れの到来後は、-20nTの状態が今朝まで続き、
11日7時(世界時10日22時)には、
-40nTと更に大きく変化しています。
現在は-25nTと値は小さくなっていますが、
強い南向きの状態は続いています。

このため、磁気圏の活動はかなり激しくなっています。
AE指数は11日0時半(世界時10日15時半)頃から
激しい変化が連続するようになっています。
グラフの後半では変化が小さくなっていますが、
これはオーロラの領域が低緯度側に広がったため、
変化の大きさを正しく測定できなくなっている可能性があります。

また、Dst指数は、11日10時台(世界時11日1時台)に、
-335nTの激しい変化になっています。
(速報値なので、この後修正される可能性があります)
5月11日の大磁気嵐の -412nTには届きませんでしたが、
かなり大きい変化です。

太陽風の乱れは現在も続いています。
この後どこまでこの強まりが続くでしょうか。


太陽は、今朝、11日7時(世界時10日22時)に、
南西の端(右下)の3842黒点群で、
M3.0の中規模フレアが発生しています。
太陽の向こう側で発生しているので、
本当の規模はこれよりも大きかったかもしれません。

太陽のこちら側の領域では目立った活動はなく、
この後、太陽は穏やかになりそうです。


紫金山・アトラス彗星は、太陽の横を通り過ぎ、
頭部はLASCO C3の画面から出てしまいました。
尾部はもうしばらく見えそうです。
紫金山・アトラス彗星は、
この後、夕方の西空に現れます(国立天文台の解説ページ)。
見えるほどの明るさになるかは分かりませんが、
天気が良ければ挑戦したいです。





Dst指数は、速報値ですが、-335nTまで下がっています。
(c) 京都大学WDC


太陽の横を通過した、紫金山・アトラス彗星。
(c) SOHO衛星LASCO C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。