宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/10/11 12:23 更新 太陽風の乱れが到来し、磁場が南向きに強まって磁気圏の活動が激しくなっています。 担当 篠原 昨夜、10日23時50分(世界時10日14時50分)頃に、 太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。 NOAA/SWPCの太陽風予報とほぼ一致する到来でした。 太陽風の磁場が南向きに強まって、 各地で低緯度オーロラが観測されています。 5月のオーロラの時に紹介した施設では、今回も報告があり、 北海道名寄市のなよろ市立天文台きたすばるのX 石川県能登半島の星の観察館「満天星」のX この他にも多くのポストが行われています。 乱れの到来直後、太陽風の速度は750km/秒と高速になり、 磁場強度は30nTに強まりました。 その後、速度は700km/秒へ少し下がり、 磁場強度は、今朝早くに45nTへ更に強まり、 現在も35nTと大きく強まった状態が続いています。 太陽風磁場の南北成分は、南向きに大きく強まっています。 乱れの到来後は、-20nTの状態が今朝まで続き、 11日7時(世界時10日22時)には、 -40nTと更に大きく変化しています。 現在は-25nTと値は小さくなっていますが、 強い南向きの状態は続いています。 このため、磁気圏の活動はかなり激しくなっています。 AE指数は11日0時半(世界時10日15時半)頃から 激しい変化が連続するようになっています。 グラフの後半では変化が小さくなっていますが、 これはオーロラの領域が低緯度側に広がったため、 変化の大きさを正しく測定できなくなっている可能性があります。 また、Dst指数は、11日10時台(世界時11日1時台)に、 -335nTの激しい変化になっています。 (速報値なので、この後修正される可能性があります) 5月11日の大磁気嵐の -412nTには届きませんでしたが、 かなり大きい変化です。 太陽風の乱れは現在も続いています。 この後どこまでこの強まりが続くでしょうか。 太陽は、今朝、11日7時(世界時10日22時)に、 南西の端(右下)の3842黒点群で、 M3.0の中規模フレアが発生しています。 太陽の向こう側で発生しているので、 本当の規模はこれよりも大きかったかもしれません。 太陽のこちら側の領域では目立った活動はなく、 この後、太陽は穏やかになりそうです。 紫金山・アトラス彗星は、太陽の横を通り過ぎ、 頭部はLASCO C3の画面から出てしまいました。 尾部はもうしばらく見えそうです。 紫金山・アトラス彗星は、 この後、夕方の西空に現れます(国立天文台の解説ページ)。 見えるほどの明るさになるかは分かりませんが、 天気が良ければ挑戦したいです。 Dst指数は、速報値ですが、-335nTまで下がっています。 (c) 京都大学WDC 太陽の横を通過した、紫金山・アトラス彗星。 (c) SOHO衛星LASCO C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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