宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/ 8/20 13:49 更新 太陽風は低速になっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 先週の話題ですが、8月12日に北海道などで 低緯度オーロラが観測されましたが、 南半球のオーロラの状況について、 ニュージーランド南島クィーンズタウンの米戸 実さんより 素晴らしい写真が届きましたので紹介します。 1枚目は、現地12日19時10分(世界時7時10分)の撮影で、 空はまだ薄明が少し残っていて、 写真の上の方には上弦の月が明るく写っています。 (月の左下にさそり座が見えています) 街から離れる前に撮影されたとのことで、 周囲がにぎやかな写真になっています。 太陽風磁場が北向きに切り替わったのを見て、 オーロラが静かになる前にと急いで撮影したとのことです。 磁気圏活動の強まりの前半の頃で、 AE指数は1500nT程度の変化が発生し、 Dst指数は-150nTくらいまで大きく下がった頃でした。 幸い、太陽風磁場は再び南向きになり、 2枚目を撮影した現地12日22時8分(世界時10時8分)の頃は、 AE指数は2000nTに達する激しい変化が起きていました。 米戸さんによると、写真では真っ赤ですが、 肉眼では白く見えるだけだそうです。 (写真の右上に南十字が横向きに見えています) そして、3枚目は、現地13日0時26分(世界時12日12時26分)。 12mmの広角レンズなので、 写真の上の方は天頂付近が写っているそうです。 まだ月が沈んでいませんが、 それでもこれだけ明るくオーロラが写っています。 (写真の中心の緑色のオーロラのすぐ上に南十字が見えています) 写真は続きがありますが、 ニュースの設定の関係で、続きは明日に紹介します。 素晴らしい写真をどうもありがとうございます。 ものすごい見え方です。 太陽風は、速度は400km/秒から350km/秒へ下がり、 低速になっています。 磁場強度は、7nTと少し強まった状態が安定して続いています。 磁場の南北成分は、グラフの中盤から南寄りになり、 -5nT前後の南向きが半日ほど続いています。 このため、磁気圏の活動はある程度強まり、 AE指数は500nTくらいの中規模の変化が半日ほど続いています。 太陽風のグラフの最後で、 磁場の南北成分は0nT付近になっています。 この状態が続くと、磁気圏の活動は静かになるでしょう。 太陽は、今朝、20日6時半(世界時19日21時半)に、 南東(左下)の3796黒点群で、 M3.7の中規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131の動画を掲載します。 3796群は、昨日の朝のM1.3、M1.4に続く活動です。 この後も注目して下さい。 また、このフレアとほとんど同じ頃に、 西の端の向こう側(右端)でも ある程度規模の大きいフレアが発生した様で、 SDO衛星AIA131で、コロナが輝く様子が見えています。 このため、SOHO衛星LASCO C2、C3では、 太陽の右側にCME(コロナ質量放出)が飛び出しています。 左側にもCMEが見えていますが、 これがM3.7フレアによるものかは良く分かりません。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地12日22時8分(世界時10時8分)に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地13日0時26分(世界時12日12時26分)に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 3796黒点群で発生した、M3.7の中規模フレア。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の西端の向こう側でフレアが発生した様です。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右側へ広がるCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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