宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:59)
今日、M5.3の中規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/15 06:34 C5.7
04:43 C6.8
03:02 C8.6
00:38 M5.3
8/14 22:18 M1.0
19:38 C6.4
17:22 C8.9
15:04 X1.1
12:33 M4.4
12:13 C9.2
08:28 M4.2
07:41 M1.3
06:32 C7.7
04:35 C5.7
03:06 C6.6
02:18 M1.1
01:30 C7.3
01:07 C6.0
8/13 21:51 C5.9
20:56 C5.3
19:11 C8.3
17:18 C6.5
17:00 C7.3
16:32 C6.6
16:11 C8.9
15:50 C5.5
10:37 C5.9
07:50 M1.2
06:48 C6.2
04:43 C5.2

黒点  8/15 (NOAA)
磁場 フレア
3777 1 βγ M1
3780 26 βγδ C9
3781 1 α ---
3782 4 β ---
3783 1 α ---
3784 30 βγδ X1
3785 12 β ---
3786 9 β ---
3788 7 β ---
3789 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:53 385 +5.6
-2 h 384 +7.8
-4 h 397 -0.8
-6 h 402 +3.1
-8 h 407 +1.2
-10 h 410 -1.2
-12 h 423 +2.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -36 -/ -
-2 h -35 -/ -
-4 h -28 -/ -
-6 h -34 -/ -
-8 h -38 -/ -
-10 h -40 -/ -
-12 h -43 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
8/15 0.3 3x10^2
8/14 0.3 1x10^2
8/13 0.2 1x10^2
8/12 0.2 1x10^2
8/11 0.2 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 8/10 14:43 太陽風は平均的な状態で、磁気圏は穏やかです。
2024/ 8/11 08:20 太陽風の小規模の乱れが到来しました。磁気圏は概ね静穏です。
2024/ 8/12 09:29 太陽風の速度と磁場強度が高まっています。
2024/ 8/13 09:38 太陽風磁場が南向きに強まり、北海道や能登で低緯度オーロラが観測されています。
2024/ 8/14 08:57 太陽風磁場の強まりは終わり、磁気圏は穏やかになりました。
最新のニュース

2024/ 8/15 09:59 更新
X1.1の大規模フレアが発生しました。太陽風の乱れは地球に向かっています。

担当 篠原

昨日のニュースの最後で
M4.2の中規模フレアの発生をお知らせした
太陽の中心部北側の3784黒点群で、
14日15時(世界時14日6時)に、
X1.1の大規模フレアが発生しました。

Xフレアの発生は、世界時8日のX1.3以来です。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画では、
かなり淡くて見にくいですが、
ガスが太陽を丸く囲むように広がっています。
このため、太陽風の乱れは地球へやって来るでしょう。

太陽を地球よりも20度ほど右側から観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2でもCMEが観測されています。
SOHO衛星とは少し違う見え方になっています。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
今回のCMEは速度が遅いようで、
地球への到来はフレア発生の4日後、
18日14時(世界時18日5時)頃になるとのことです。

遅すぎる感じもするのですが、
どのタイミングで到来するかにも注目してください。

太陽風の速度は高まらなくても、
磁場の強まりがやって来て、南向きに大きく変化すると、
磁気圏の活動は激しくなります。
今回はどの様な変化が発生するでしょうか。

また、15日0時半(世界時15日15時半)に、
東の端(左端)でM5.3の中規模フレアが発生しています。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。
太陽の向こう側から活動的な領域が近づいている様です。
どの様な領域が現れるでしょうか。


太陽風は、速度が400km/秒から、
一時的に450km/秒に少し上がりましたが、
その後は下がっていき、現在は380km/秒とやや低速です。
磁場強度は、5nTから8nTへやや高まっています。

磁場の南北成分は、比較的北寄りで推移しています。
磁気圏は概ね静穏で、
AE指数は小規模の変化が起きている程度です。



3784黒点群で発生した、X1.1の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X1.1の大規模フレアに伴って発生した、太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


地球よりも20度ほど右側から太陽を観測しているSTEREO Ahead衛星によるCMEの観測。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽風の乱れは、18日14時(世界時18日5時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


太陽の東端の向こう側で発生した、M5.3の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。