宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/ 8/13 09:38 更新 太陽風磁場が南向きに強まり、北海道や能登で低緯度オーロラが観測されています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の磁場が南向きに強まり、 磁気圏の活動が激しくなって、 昨夜は北海道など各地で低緯度オーロラが観測された様です。 5月のオーロラの時に紹介した方たちですが、 北海道名寄市のなよろ市立天文台きたすばるのX 北海道北見市で撮影されたKAGAYAさんのX 石川県能登半島の星の観察館「満天星」のX などの観測報告があります。 また、space weather.comの記事でも、 磁気圏活動の強まりやオーロラの様子が報告されています。 昨日以降の太陽風の状態は、 速度は夜までは500km/秒の高速の状態が続き、 その後は次第に低下して、 現在は440km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場強度は、20nTと強まった状態から、 一時的に10nTに下がる時間がありますが、 その後20nTに再び強まり、現在もこの状態です。 注目の磁場の南北成分は、 昨日の昼頃から南向きに強まる様になり、 夕方にかけては -10〜-15nT、 そこから更に強まって、 深夜にかけて -15〜-20nTと大きい変化になりました。 この間、速度の高まりも重なって、 磁気圏の活動がかなり激しくなった様です。 磁場の南向きの変化は、今日に入る頃から次第に小さくなり、 今朝早くには0nTに達して、現在は弱い北向きになっています。 磁場の南向きの強まりにより、 磁気圏の活動はかなり激しくなりました。 AE指数では、昨日の昼から夜にかけて(8月12日のグラフの前半)は、 1000〜2000nTと激しい変化が次々に発生しています。 今日に入ると変化は一段下がっていますが(8月12日のグラフの後半)、 1000nT前後の活発な変化が続いています。 また、磁気嵐の発達を示すDst指数は、 昨日の昼頃から発達が始まり(この指数はマイナス方向に発達します)、 13日1時(世界時12日16時)台には -203nTとかなり大きい変化に達しています。 その後は変化が小さくなり始めていますが、 現在も -140nT程度の値になっています。 現在の太陽風磁場は、南北成分が北向きに切り替わりそうなので、 この状態が続くと、磁気圏の活動は穏やかになります。 磁場強度が強まっている間は注意が必要ですが、 強度が下がり始めれば、今回の乱れは終わりになるでしょう。 8月10日に始まった今回の一連の乱れの様子は、 グラフが小さくて申し訳ありませんが、 27日周期の図でまとめて見ることができます。 太陽風磁場が南を向いた頃から磁気圏の活動が強まった状況も 見ることができると思います。 太陽は、南西の端(右下)の3777黒点群でM1.0、 中心部北東側(左上)の3784群でM1.2の 中規模フレアが発生しています。 これら2つの黒点群と、南西側の3780群で 小さいフレアが活発に発生しています。 規模が大きくなる様であれば、注目してください。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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