宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:46)
今日、X1.5の大規模フレアが発生しました。
また、M9.9の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/29 12:39 C9.4
11:15 X1.5
10:09 C9.2
08:46 C4.4
07:35 C6.9
05:26 M1.9
03:10 M1.3
02:09 C5.7
00:55 C8.3
7/28 21:44 M2.6
19:30 M7.7
15:05 C4.9
12:37 M1.5
10:43 M9.9
08:00 C3.8
03:26 M3.4
02:53 M2.7
7/27 19:18 M2.0
18:53 C5.3
17:18 C6.2
14:07 M3.1
11:22 M4.2
09:37 C4.9
06:11 C4.0

黒点  7/29 (NOAA)
磁場 フレア
3756 1 α ---
3762 25 βγδ M8
3763 2 β ---
3764 2 β X2
3765 15 βγδ M3
3766 13 β X1
3767 10 βγδ M2
3768 10 β M1
3769 1 α ---
3770 10 βγ C4

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:36 348 +1.3
-2 h 378 -2.3
-4 h 391 -2.5
-6 h 385 -0.3
-8 h 399 -4.1
-10 h 396 -3.8
-12 h 399 -1.3

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -19 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -2 -/ -
-10 h -1 -/ -
-12 h -2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
7/29 0.2 9x10^2
7/28 0.2 5x10^2
7/27 0.2 2x10^2
7/26 0.2 1x10^2
7/25 1.3 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 7/24 12:37 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。磁場は北向きで、磁気圏は穏やかです。
2024/ 7/25 13:48 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。太陽の向こう側でCMEが発生しました。
2024/ 7/26 13:55 太陽風の速度が高まり、磁気圏の活動が強まっています。
2024/ 7/27 12:58 太陽風は平均的な速度に戻っています。磁気圏も穏やかです。
2024/ 7/28 14:27 Mクラスの中規模フレアの発生が続いています。CMEの発生も続いています。
最新のニュース

2024/ 7/29 13:46 更新
X1.5の大規模フレアが発生しました。その他のフレアによりCMEが発生しています。

担当 篠原

太陽で、フレアやCME(コロナ質量放出)の発生が続いています。

最初のSOHO衛星LASCO C2、C3の動画は、
昨日のニュースで紹介した、
28日11時(世界時28日2時)に3766黒点群で発生した、
M9.9の中規模フレアのCMEです。
太陽を丸く囲むように広がっていて、
太陽風の乱れは地球に向かっていると思われます。
到来は明日、30日頃でしょうか。

次のSDO衛星AIA131の動画は、
昨夜、28日19時半(世界時28日10時半)に
南西(右下)の3762群で発生したM7.7と、
続いて左側の3768群で発生したM1.7の中規模フレアです。

このフレアでもCMEが発生していて、
3枚目のSOHO衛星LASCO C2、C3の動画では、
M1.7フレアのタイミングで、
太陽を囲む様にハロー型のCMEが広がっています。
この太陽風の乱れの到来は、30日夜か31日午前中くらいでしょうか。

そして、今日、29日11時半(世界時29日2時半)に、
中心部の3764群で、X1.5の大規模フレアが発生しました。
4枚目にSDO衛星AIA131の動画を掲載します。

発生領域は3764群となっていますが、
SDO衛星AIA131の画像を連続で見ると、
28日のC9.9とほとんど同じ場所で発生しています。

Xクラスのフレアの発生は、
7月16日のX1.9以来で、2週間ぶりです。

GOES衛星のX線グラフは、変化が目立っています。
この後もフレアの発生に注目して下さい。


太陽風は、400km/秒と平均的な速度でしたが、
今朝から下がって、現在は350km/秒と低速になっています。
磁場強度は、5nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、弱い南寄りになっています。
AE指数は、400nTくらいの小規模の変化が続いていましたが、
最後は速度が下がった影響か、変化が少し小さくなっています。

この後、CMEによる太陽風の乱れがやって来ると考えられます。
昨日紹介したCMEも重なって、複雑な変化になるかもしれません。
明日以降、太陽風の変化や磁気圏活動の高まりに注目して下さい。



28日昼のM9.9フレアに伴って発生したハロー型のCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3762群で発生したM7.7と3768群で発生したM1.7の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M1.7のフレアに伴って発生したハロー型のCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


3764群で発生したX1.5の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。