宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:07)
今日、M3.7の中規模フレアが発生しました。
また、M1.5の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/25 05:06 M3.7
02:10 M1.2
2/24 22:00 C2.9
15:56 C6.8
14:56 C8.7
08:09 C6.2
02:56 C8.9
00:08 C7.5
2/23 23:25 C4.3
21:20 C6.6
17:33 M1.2
17:02 C7.2
15:01 M1.5
14:20 C4.2
13:41 C4.4
12:31 C6.7
09:46 C2.3
07:55 C2.8
01:42 C2.6

黒点  2/25 (NOAA)
磁場 フレア
3229 12 β M4
3230 11 β C9
3234 25 βδ M1
3235 6 β M2
3236 14 β C3
3237 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 427 -0.8
-2 h 429 -0.5
-4 h 461 +0.3
-6 h 475 +0.2
-8 h 485 +4.1
-10 h 477 +5.4
-12 h 499 +5.6

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 1 -/ -
-2 h 1 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h 1 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.8 2x10^2
2/25 3.5 6x10^2
2/24 0.3 3x10^3
2/23 0.3 6x10^2
2/22 0.3 4x10^2
2/21 0.4 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2023/ 2/20 13:11 太陽風は低速の状態です。CMEによる太陽風の乱れが近付いています。
2023/ 2/21 12:49 太陽風の乱れは小規模でした。太陽風は平均的な速度です。
2023/ 2/22 12:53 M4.7、M5.0の中規模フレアが発生しました。
2023/ 2/23 12:28 太陽風は高速になっています。磁気圏の活動もやや強まっています。
2023/ 2/24 12:50 太陽風の速度は600km/秒に高まっています。
最新のニュース

2023/ 2/25 13:07 更新
M3.7の中規模フレアが発生しました。CMEの乱れは地球にも向かっている様です。

担当 篠原

今朝早く、25日5時(世界時24日20時)に、
太陽の北西側(右上)の3229黒点群で
M3.7の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

3229群は、北東の端(左上)に現れたばかりの
世界時17日にX2.2の大規模フレアを起こした領域です(記事)。
その後は、21日にかけて
Cクラスの小規模フレアを起こした程度で、
この3日ほどは穏やかだったのですが、
いきなりの大きな変化になりました。

GOES衛星SUVI 304を見ると、
フィラメント噴出も発生していて、
太陽の右上に向かって
コロナのガスが大きく飛び出しています。

SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽の右上を中心に飛び出すCME(コロナ質量放出)が
観測されています。
太陽の左下にも淡くガスが広がっている様に見えるので、
CMEによる太陽風の乱れは
地球の方向へも向かっているのではないでしょうか。
到来は、27日の午後か28日くらいでしょうか。
注目して下さい。


太陽風は、昨日のニュース以降は次第に速度が下がり、
今朝くらいで500km/秒台を割り、
現在は420km/秒と平均的な速度に戻っています。
磁場強度も同様に低下して、現在は3nTとやや弱い状態です。

磁場の南北成分は、
グラフの中盤まで北寄りに強まった状態が続き、
その後は0nT付近です。
磁気圏は穏やかで、AE指数はほとんど変化がありません。

27日周期の図を見ると、
速度の高まりは2日程度で終わっています。
SDO衛星AIA193では、
中心のコロナホールが西側に進んでいます。
明後日くらいからこの領域の影響が始まりそうですが、
今日のCMEによる乱れと重なりそうです。
どの様な変化になるでしょうか。



3229黒点群で発生したM3.7の中規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


フィラメント噴出の様子。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右上を中心に飛び出すCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。