宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/10/24 14:08 更新 コロナホールの影響で太陽風の速度が高まっています。 担当 篠原 22日から23日にかけて、金星が太陽の向こう側を通り過ぎて行きました。 SOHO衛星LASCO C2による2日間の動画を掲載します。 今回は太陽の上側を通過した金星ですが、 地球と金星の位置関係によってもっと太陽の近くを通る時もあり、 2016年6月10日のニュースでは、 太陽のほぼ中心を通り過ぎた時の動画を紹介しています。 (太陽の向こう側を進んでいるので、通り過ぎる金星は見えません) 太陽風は、昨日のニュースの後も速度が高まり、 夕方には500km/秒を超えて、高速風になりました。 そのまま530km/秒付近で推移して、 グラフの最後では550km/秒に高まっています。 SDO衛星AIA193の太陽の南西側(右下)に見えている コロナホールの影響が始まった様です。 太陽風の磁場強度は、 今朝まで10nT程度に強まった状態が続きましたが、 こちらはグラフの最後で5nTに下がり、平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は比較的北寄りの状態で、 時々南向きに変化する程度です。 それでも、速度が高まっているため磁気圏の活動はある程度強まっていて、 AE指数は、500〜800nTの中規模の変化が発生しています。 SDO衛星AIA193では、 次のコロナホールが太陽の北東側(左上)に見えています。 現在の高速風に続いて、 4日後くらいからはこちらの影響が始まりそうです。 太陽は、中心部の南側に3130黒点群が発生しています。 ここでC1〜2の小規模フレアが3回発生しています。 今のところ特に活発という様子ではありません。 また、北東の端(左上)の向こう側から活動的な領域が近付いていて、 既に黒点も現れています。 小さいフレアの発生が見られる様になるかもしれません。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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