宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2022/ 2/10 12:37 更新 太陽風の小さい強まりが到来しました。1月の黒点相対数は 54.0 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 1月の黒点相対数は、54.0 と発表が行われています。 12月の67.6からは下がりましたが、 1枚目の図を見ると、 順調に上昇の傾向が続いていることが分かります。 前の周期の立ち上がりの頃を見ると、 3年目の初めの2011年1月の赤線の高さは、 今回とほぼ同じ50くらいになっています。 現在の第25期は、前の第24期とほぼ同じ変化が続いています。 1か月の可視光写真を繋げた動画を2枚目に掲載します。 今回は群番号を加えた写真を使ってみました。 こちらの方が黒点の動きが分かりやすい様に思います。 今朝、10日5時(世界時9日20時)に、 DSCOVR衛星で太陽風の小さい強まりが観測されました。 速度は390km/秒から420km/秒へ、 磁場強度は4nTから8nTと、どちらも小幅の変化です。 6日夜に発生したフィラメント噴出による CMEの乱れが到来した様です。 速度の変化は小さいだろうと考えていましたが、 磁場強度も目立つ程の強まりにはなりませんでした。 南北成分は0nTか弱い南向き程度で、 磁気圏は概ね静穏です。 AE指数は200nTの小さい変化が起きている程度です。 SDO衛星AIA193では、 南半球のコロナホールは太陽の中心線にほぼ達しています。 3日後くらいからこの領域の影響で太陽風が強まりそうです。 太陽は、2939黒点群でC5.7、 2941群でC3.1、2940群でC3.0と、 3つの黒点群それぞれで小規模フレアが発生しています。 2941群は太陽の中心に近いので、 活動が強まる様であれば注目して下さい。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1月の太陽黒点の推移。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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