宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2022/ 1/19 13:21 更新 太陽風の速度は600km/秒台に高まっています。M1.5の中規模フレアが発生しました。 担当 篠原 太陽風は、550km/秒と高速の風が続いていましたが、 今朝、19日8時(世界時18日23時)にもう一段高まって、 620〜650km/秒に達しています。 磁場強度も同じ頃に強まりが到来し、 5nTと平均的な状態から、8〜9nTとやや強まっています。 SDO衛星AIA193では コロナホールは南極付近に見える程度で、 太陽風の速度は下がると考えていたのですが、 反対により強い高まりになっています。 CME(コロナ質量放出)に関係するのかもしれませんが、 3日くらい前の太陽を見ても、 対応する変化は分かりませんでした。 この後、太陽風がどの様に推移するか注目して下さい。 太陽風磁場の南北成分は、 グラフの最後で北向きに切り替わっていますが、 それまでは南寄りの状態が続いています。 磁気圏の活動も強まっていて、 AE指数は500nT前後の中規模の活動が続き、 グラフの最後は1000nTに近付いています。 ただし、グラフの最後で北向きに切り替わっているので、 この状態が続くと、今後の磁気圏は穏やかになるでしょう。 太陽では、今日未明19日2時(世界時18日17時)に、 西側(右側)の2929黒点群でM1.5の中規模フレアが発生しています。 SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。 このフレアに伴ってCMEも発生していて、 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 右上に向かって飛び出すガスが観測されています。 また、STEREO Ahead衛星COR2による動画も掲載します。 こちらでも大きく飛び出す様子が分かります。 地球に対しては斜め方向の噴出なので、 影響は小さいと思われますが、 3日後くらいに太陽風の乱れが到来するかもしれません。 2929黒点群で発生したM1.5の中規模フレア。SDO衛星AIA131、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の右上に飛び出すCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2によるCMEの様子。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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