宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:09)
今日、C2.0の小規模フレアが発生しました。
また、M1.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/10 07:46 C2.0
10/ 9 15:22 M1.6
04:21 C2.7
10/ 8 20:00 C1.9
19:30 C1.6

黒点 10/10 (NOAA)
磁場 フレア
2882 4 βγ M2

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:04 304 -4.1
-2 h 302 +3.8
-4 h 301 +2.5
-6 h 296 -1.0
-8 h 295 -2.6
-10 h 293 -1.9
-12 h 301 -1.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 4 -/ -
-2 h -2 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.8 2x10^1
10/10 1.6 1x10^2
10/ 9 0.8 2x10^2
10/ 8 0.7 2x10^2
10/ 7 0.7 2x10^2
10/ 6 0.7 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/10/ 5 13:48 太陽風は低速になっています。磁気圏も概ね静穏です。
2021/10/ 6 13:07 太陽風は低速で、磁気圏は概ね静穏です。
2021/10/ 7 13:14 太陽風磁場が南向きに変化して、磁気圏の活動が強まりました。
2021/10/ 8 12:22 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2021/10/ 9 13:24 太陽風は更に低速になり、磁気圏は穏やかです。9月の黒点相対数は 51.5 でした。
最新のニュース

2021/10/10 13:09 更新
M1.6の中規模フレアが発生しました。CMEも発生し、乱れが地球に向かっています。

担当 篠原

昨日の午後、9日15時半(世界時9日6時半)に、
太陽の中心部に見える2882黒点群で、
M1.6の中規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131、193によるフレアの様子を動画で紹介します。
AIA193(茶色)の画像では、
コロナのガスが周囲に飛び出す様子も見えています。

Mクラスのフレアの発生は、
9月23日(世界時)のM2.8以来で、およそ2週間ぶりです。

このフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽を囲むように丸く広がる
ハロー型のCMEが観測されています。

また、太陽を40度ほど左斜めから観測している
STEREO Ahead衛星COR2では、
CMEは地球のある右に向かって飛び出しています。

地球への到来まで3日程度かかると考えると、
12日くらいになりそうです。
太陽風の速度の高まりや磁場の強まりが到来して、
磁場が南向きに強まると、磁気圏の活動も強まって、
オーロラが活発になったり磁気嵐が発生するでしょう。
乱れの到来に注目して下さい。

X線グラフでは、
今朝、10日7時半(世界時9日22時半)に
C2.0の小規模フレアが発生しています。
これは、太陽の南東(左下)の領域で発生しています。
SDO衛星AIA193の写真で少し明るく光っている所です。

また、今朝、10日7時(世界時9日22時)頃に
太陽の北西の端(右上)付近で別の活動が発生し、
SOHO衛星LASCO C2で、
太陽の右に向かうきれいなCMEが観測されています。
横方向に飛び出しているので、地球への影響はありません。


太陽風は、300km/秒と低速の状態が続いています。
磁場強度は、5nTから8nTへ少し上がっています。

磁場の南北成分は、弱い南寄りが続いています。
しかし、速度がだいぶ下がっているため、
AE指数は小規模の変化が見られる程度です。

SDO衛星AIA193では、
中心部南側のコロナホールが少し西に進み、
2日後くらいから影響が始まる可能性があります。
CMEの乱れも重なって、より大きい変化になるかもしれません。



2882黒点群で発生したM1.6フレア。SDO衛星AIA131、193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M1.6フレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


左斜め方向から観測したCMEの様子。STEREO Ahead衛星COR2。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の右に向かって飛び出すCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。