宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 7/ 8 11:21 更新 太陽風は低速に戻っています。太陽は穏やかです。 担当 篠原 400km/秒近くに上がっていた太陽風の速度は、 昨日の午後になると再び低下して、 320〜340km/秒の低速の風に戻っています。 磁場強度は、3〜8nTの間を上下しています。 グラフの最後は5nTと平均的な状態で、 この後は安定するでしょうか。 AE指数は、太陽風磁場が南に向いた頃に、 500nTと300nTの変化が発生しています。 全体としては、比較的穏やかと言えそうです。 SDO衛星AIA193では、 南東(左下)にコロナホールの広がりが見えています。 先頭(右端)は、明日には太陽の中心線に達するかもしれません。 すると、4〜5日後くらいからこの領域の影響で、 太陽風の速度が高まるかもしれません。 27日周期の図を見ると、 前周期は、6月15日から速度の高まりが始まっています。 ただし、この3日前の6月12〜13日にも 1日半ほどの速度の高まりが到来していて、 今回もこの変化はやって来るでしょうか。 明日以降の太陽風の推移に注目してください。 太陽は、2840黒点群が西の端に沈みかけています。 この他は、中心部北側の2839黒点群が微かに見えている程度です。 X線グラフはBクラスの小さい変化だけで、 太陽は穏やかです。 STEREO Ahead衛星によると、 北東の端(左上)の向こう側から 活動的な領域が近づいている様です。 現れるのは2日先くらいになりそうですが、注目してください。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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