宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 4/28 14:15 更新 CMEの動画を掲載します。太陽風は平均的な速度に戻っています。 担当 篠原 昨日紹介したフィラメント噴出によるCME(コロナ質量放出)を、 SOHO衛星とSTEREO Ahead衛星の動画で紹介します。 SOHO衛星では、CMEは正面に向かって飛び出しているので、 ガスは非常に淡く見えていて、 太陽の下側やや右寄りを中心に ぼんやりと広がっていく様子が見えています。 CMEを斜め横から見ているSTEREO Ahead衛星では これよりも濃く、 太陽の右下に向かって飛び出す様子が撮影されています。 地球はこの方向にあるので、 太陽風の乱れは地球に向かっているのではないでしょうか。 到来は、30日か5月1日頃になるかもしれません。 磁場の強まりが流れてきて、南向きに強まると、 磁気圏の活動が強まります。 注目してください。 太陽面は、2818、2820、2821群の 3黒点群がまとまって見えています。 フレアは、Bクラスの小さい変化があるだけです。 太陽風は、次第に速度が下がり、 現在は400km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場強度も4nTから2nTに下がり、弱くなっています。 掲載の太陽風のグラフでは、 図の中ほどで速度が500km/秒程度に高まる変化が見えていますが、 変化の様子から、データエラーだと思います。 ACE衛星を参照すると、この頃は450km/秒程度になっています。 磁気圏も穏やかになっていて、 AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中央部の北側に、淡いコロナホールが見えています。 この領域の影響は見られるでしょうか。 到来は3日後くらいになりそうですが、 CMEによる乱れと重なってやって来るかもしれません。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2によるCMEの様子。地球は右方向にある。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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