宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2021/ 4/24 11:11 更新 新しい黒点が現れています。太陽風は500km/秒の高速風になっています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、フレアの発生は少なくなっていましたが、 可視光写真では、中央部の北半球側に新しい黒点が現れ、 南東(左下)の2818黒点群の右下側に黒点が出現しています。 SDO衛星AIA131の動画を見ると、 2818群の新しい黒点の領域では小さい活動が頻繁に発生していて、 この後、より規模の大きいフレアを起こす可能性があります。 NOAA/SWPCの発表によると、 今朝、24日9時(世界時23日23時)に、 C2.2とC2.4の小規模フレアが発生しています。 このひとつは、北西(右上)に沈んだ2817群で発生しています。 太陽の向こう側での発生なので、 本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。 また、もうひとつのフレアは 2818群の新しい領域で発生したのかもしれません。 AIA131に明るい光が写っています。 新しい領域の今後の活動に注目してください。 太陽風は、昨夜から磁場強度がゆっくりと上昇して、 今朝には10nTに高まりました。 この頃から速度も高まり始め、 現在は500km/秒と高速の状態になっています。 一方、磁場強度は5nTへ下がり、平均的な状態に戻っています。 20日頃に太陽の中央部に見えていた 比較的小さいコロナホールの影響がやって来たのかもしれません。 コロナホールの広がりを考えると、 太陽風の高まりは短い時間で終わりそうです。 太陽風磁場の南北成分は、南向きの変化が発生していて、 磁気圏の活動はやや高まった状態です。 AE指数は、500〜1000nTの中規模の活動が度々発生しています。 速度が高まってきたので、磁場の南寄りの傾向が続くと、 磁気圏の活発な状態も続くでしょう。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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