宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2021/ 1/ 6 12:38 更新 太陽風の速度が高まっています。磁気圏の乱れも発生しています。 担当 篠原 昨夜から太陽風の速度が高まっています。 5日19時(世界時5日10時)頃から、 太陽風の磁場強度と速度が上昇を始め、 深夜には磁場強度は18nTに強まり、 遅れて、速度は450km/秒に高まりました。 磁場強度は、一旦8nTに下がりましたが、 6日10時(世界時6日1時)頃から再び15nTに強まり、 速度も同様に上昇を始めて、 現在は490km/秒と高速の状態に達しています。 SDO衛星AIA193で見えていたコロナホールの影響が 到来したのかもしれません。 また、元日以降SDO衛星のデータが閲覧できなかったため、 紹介していませんでしたが、 2日に太陽の中央部の南側でフィラメント噴出が発生し、 CME(コロナ質量放出)が太陽の右下寄りですが、 飛び出していました。 (掲載の動画はSGO衛星とSTEREO Ahead衛星を組み合わせています。 STEREO Ahead衛星では、地球は右側にあります) この影響も太陽風の変化に重なっているかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、 昨夜の磁場の強まりの頃に、 -10nTを超える強い南向きが発生しています。 速度は400km/秒と平均的な状態でしたが、 磁気圏の活動は強まって、 AE指数では1000nTに達する大きな変化が発生しています。 その後は、磁場は北寄りに傾向が変わり、 磁気圏も静かになっています。 今回の太陽風の高まりは、どのくらい続くでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 中央部の南側に小さいコロナホールが見えています。 この領域の影響が、3日後くらいに到来するかもしれません。 太陽は無黒点で、穏やかな状態が続いています。 (c) SDO (NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |