宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2021/ 1/ 5 13:08 更新 低速の太陽風が続き、磁気圏も静穏です。12月の黒点相対数は 21.8 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、12月の黒点相対数の月平均値は 21.8 と発表されました。 11月の34.0からは下がっていますが、 1枚目のグラフを見ると、順調に増加が続いている印象です。 無黒点の日数は2日と、 11月の1日に続いてとても少ない状態でした。 一方、Cクラス以上のフレアの発生は、 月の前半だけに留まっていて、 後半からは現在に至るまで静かな状態が続いています。 フレアの本格的な増加がいつになるのかは、 今年の太陽活動の注目点でしょう。 その太陽は、今日も無黒点です。 SDO衛星AIA193では、明るく光る領域もなく、 活動はとても穏やかです。 STEREO Ahead衛星を見ても、 太陽の東端の向こう側に活動的な領域はなく、 無黒点の状態はしばらく続くかもしれません。 太陽風は、300〜310km/秒と低速の状態が続いています。 磁場強度は、5nTから8nTに少し高まっています。 磁気圏は静穏で、 AE指数は、小規模の変化が一時的に起きている程度です。 SDO衛星AIA193では、 西側に進んだ小型のコロナホールが見えにくくなっています。 影響が見られるとするとそろそろかと思いますが、 太陽風の変化は小規模に留まりそうです。 27日周期の図を見ると、 前周期の12月10日に太陽風の急な変化 (速度と磁場の高まり)が発生しています。 これは、世界時7日のC7.4の小規模フレアに伴って発生した CMEによる乱れが関係していると考えられます。 突発性の変化なので、 今後の太陽風を考える際には注意が必要です。 この変化の前に当たる9日の時点でも、 速度や磁場強度の弱い高まりが起きています。 この様な変化は今回も見られるかもしれません。 太陽黒点相対数の長期変化。12月の黒点相対数は 21.8 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |