宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by NIT, Kagoshima College  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:30)
昨日、C1.9の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/22 --- ---
11/21 01:46 C1.9
11/20 --- ---

黒点 11/22 (NOAA)
磁場 フレア
2783 1 α C2
2784 2 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:25 509 +2.8
-2 h 486 +0.9
-4 h 456 -7.2
-6 h 435 -5.6
-8 h 392 +2.1
-10 h 359 -2.1
-12 h 364 -4.1

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -19 -/ -
-2 h -25 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -22 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 3x10^1
11/22 0.6 2x10^2
11/21 0.7 2x10^2
11/20 0.7 2x10^2
11/19 0.7 2x10^2
11/18 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Canada (CSA)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/11/17 12:34 太陽風の速度は290km/秒に下がっています。太陽の東端に黒点が現れています。
2020/11/18 12:24 300km/秒の低速太陽風が続いています。磁気圏も穏やかです。
2020/11/19 12:56 低速の太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。
2020/11/20 12:53 太陽風の速度が平均的な速さに戻りかけています。
2020/11/21 10:04 太陽風は低速に戻っています。太陽の東端の向こう側でフレアが発生しています。
最新のニュース

2020/11/22 10:30 更新
高速太陽風が到来しています。太陽の南東の端から活動的な領域が近付いています。

担当 篠原

今日に入ったくらいから太陽風の速度が上昇を始め、
今朝、22日8時(世界時21日23時)頃に500km/秒に達して、
高速の状態に変わっています。
磁場強度も同じように高まり始め、
現在は10nTとこちらも強まっています。

SDO衛星AIA193で北半球に見えていたコロナホールの
影響がやって来た様です。
27日周期の図で比較すると、
前周期から2日遅れで高速風が始まったことになります。

磁場の南北成分は、南北に変化しています。
磁場が強まっていることもあり、
南向きの変化は、-5nT程度とある程度の強さになっています。
このため、磁気圏の活動も高まっていて、
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、
800nT程度の中規模の活動が続く様になっています。
極域ではきれいなオーロラが見えているのではないでしょうか。

SDO衛星AIA193を見ると、
高速太陽風をもたらしていると思われる北半球のコロナホールの
横への広がりは小さく、
高速風は比較的短い時間で終わるかもしれません。
27日周期の図の前周期の高速風は、
10月29日にかけてもう4日ほど続いていますが、
今回はどうなるでしょうか。


太陽は、北東(左上)に現れていた黒点に
2784群と番号が付けられています。
また、SDO衛星の磁場写真では、
昨日注目していた南東端(左下)の向こう側の活動領域の
磁場の強まりが見え始めています。
可視光写真ではまだ見えていませんが、
この後の黒点の出現に注目してください。

X線グラフは、全体の強度は少し上がっていますが、
フレアの変化は特にありません。
こちらも、今後どの様に推移するか注目してください。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。