宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/11/22 10:30 更新 高速太陽風が到来しています。太陽の南東の端から活動的な領域が近付いています。 担当 篠原 今日に入ったくらいから太陽風の速度が上昇を始め、 今朝、22日8時(世界時21日23時)頃に500km/秒に達して、 高速の状態に変わっています。 磁場強度も同じように高まり始め、 現在は10nTとこちらも強まっています。 SDO衛星AIA193で北半球に見えていたコロナホールの 影響がやって来た様です。 27日周期の図で比較すると、 前周期から2日遅れで高速風が始まったことになります。 磁場の南北成分は、南北に変化しています。 磁場が強まっていることもあり、 南向きの変化は、-5nT程度とある程度の強さになっています。 このため、磁気圏の活動も高まっていて、 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 800nT程度の中規模の活動が続く様になっています。 極域ではきれいなオーロラが見えているのではないでしょうか。 SDO衛星AIA193を見ると、 高速太陽風をもたらしていると思われる北半球のコロナホールの 横への広がりは小さく、 高速風は比較的短い時間で終わるかもしれません。 27日周期の図の前周期の高速風は、 10月29日にかけてもう4日ほど続いていますが、 今回はどうなるでしょうか。 太陽は、北東(左上)に現れていた黒点に 2784群と番号が付けられています。 また、SDO衛星の磁場写真では、 昨日注目していた南東端(左下)の向こう側の活動領域の 磁場の強まりが見え始めています。 可視光写真ではまだ見えていませんが、 この後の黒点の出現に注目してください。 X線グラフは、全体の強度は少し上がっていますが、 フレアの変化は特にありません。 こちらも、今後どの様に推移するか注目してください。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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