宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 9/24 13:34 更新 黒点は2773群となりました。太陽風の速度が高まり始めています。 担当 篠原 太陽の北東に現れた黒点は、2773群と番号が付けられてました。 しかし、黒点は小さくなっている様で、 掲載の写真では見えなくなっています。 一方、太陽の中央部の右下側に小さい黒点ができている様です。 SDO衛星AIA193で明るく光っている場所です。 X線グラフは、Bクラスの小さいフレアが1回起きた程度で、 太陽は、全体としては穏やかです。 太陽風は、昨夜までは360km/秒と低速の状態が続いていましたが、 その後、ゆっくりと速度が上昇して、 現在は500km/秒と高速の状態に達したところです。 太陽風の磁場強度も、5〜9nTとやや強まっています。 速度の上昇はこの後も続く可能性があります。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風もこのあたりで速度が高まり始めています。 前周期は、4日ほどかけて600km/秒まで速度が上昇しました。 今回はどの様に変化するでしょうか。 SDO衛星AIA193を見ると、 太陽の北東側(左上)に濃いコロナホールが見えています。 この領域の影響は5〜6日後くらいになりそうです。 コロナホールの位置としては、前周期よりも左側に変化している様です。 このため、太陽風の変化も前周期より遅れて到来する可能性があります。 太陽風の磁場強度が強くなったため、 -5nT程度の南向きの変化も発生するようになっています。 このため、磁気圏の活動も高まって、 AE指数は、1300nTや900nTという規模の大きい変化が発生しています。 速度が高まりつつあるので、 今後も磁場が南向きに変化すると、磁気圏の活動も活発になるでしょう。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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