宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 8/17 12:11 更新 B1の小さいフレアが発生し、CMEも噴出しています。太陽風は低速です。 担当 篠原 今日未明、17日2時(世界時16日17時)に、 太陽の南東部(左下)でB1.2の小さいフレアが発生しました。 SDO衛星AIA131、193による動画を掲載します。 ここは、2771黒点群があった場所の左側で、 太陽のこちら側に回ってくる前に、 STEREO Aheadの画像を見て注目していた領域です。 SDO衛星AIA193の動画(茶色の写真)では、 爆発の後にコロナのガスが周囲に飛び出していく様子が見えています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を見ると、 太陽の左側に向かってCME(コロナ質量放出)が飛び出しています。 フレアの発生位置が太陽の中央部に近いため、 飛び出したガスは地球にも向かっている可能性があります。 4〜5日後に太陽風の小規模の乱れがやって来るかもしれません。 速度の変化は小さそうですが、磁場が南向きに大きく振れると、 磁気圏の活動が強まる可能性があります。 太陽は無黒点が続いています。 太陽風は、300〜320km/秒の低速の風が続いています。 磁場強度は、一時的に8nTにやや強まり、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 磁場の南北成分は北寄りで推移しています。 磁気圏は静穏で、AE指数はほとんど変化がありません。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中央部に淡いコロナホールが見えている様です。 上記のCMEのタイミングと重なりそうですが、 4日後くらいの太陽風に変化が見られるかもしれません。 太陽の南東部(左下)で発生したB1.2の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) B1.2のフレアに伴って発生したCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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