宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 7/15 11:59 更新 太陽風の変化は弱まり、磁気圏は穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風の乱れは、通りすぎようとしています。 10nTに強まっていた磁場強度は、ゆっくりと低下して、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 速度は、昨日のニュースの後に再び380km/秒へ高まりましたが、 昨夜以降は低下して、現在は350km/秒です。 南向きに振れていた磁場の南北成分は、 昨夜には0nT付近に下がり、 以降、小さい変化に留まっています。 このため、磁気圏の活動も、 昨日の夕方までは AE指数で500nTを越える変化になっていますが、 以降は変化が見られなくなり、 磁気圏は穏やかになっている様です。 Dst指数の速報値は、値が更新されて、 最大の変化は -65nTと、 磁気嵐の規模は少し小さくなっています。 Dst指数のグラフはゆっくりと0nTに近付いていて、 こちらの変化もやがて終息するでしょう。 この後は、低速の穏やかな太陽風が続きそうです。 太陽では、南東(左下)の南緯32度くらいの位置に、 新しい第25期の磁場の並びを持つ とても小さい黒点が現れています。 掲載しているSDO衛星の可視光写真では、 かろうじて見えるくらいの大きさです。 X線グラフは、半日前から強度が少しだけ上がっています。 この領域の影響かもしれません。 (西の端の領域に関係するのかもしれません) この後、黒点は大きくなるでしょうか。 (c) 京都大学WDC 太陽の南東に現れた第25期の小さい黒点。SDO衛星の磁場と可視光写真。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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