宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by NIT, Kagoshima College |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2020/ 7/14 12:22 更新 太陽風の磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が高まっています。 担当 篠原 今朝、14日4時(世界時13日19時)頃から、 太陽風磁場の南北成分が -5nTと南向きに変化し、 以降、-6 〜 -8nT程度になって、 現在まで南向きの状態が続いています。 磁場強度は、10nTとやや強まっています。 太陽風の速度も少し上がっていて、 昨日の300km秒から、一時、380km/秒へ上昇して、 現在は360km/秒と少し下がっています。 いずれも、低速風の範囲の変化です。 7月10日のニュースで、 太陽の西に向かって噴出するCME(コロナ質量放出)を紹介しましたが、 ほとんど同じ頃に、太陽の中央部の南側で 淡いフィラメント噴出が発生していた様で、 この時に地球の方向に飛び出したCMEの乱れが、 5日ほどかけて地球にやって来たのではないかと思います。 磁場が南向きに強まっているため、磁気圏の活動も高まっています。 AE指数は1200nTの大きい変化が起きていて、 極域ではオーロラの活動が強まっている可能性があります。 また、Dst指数の速報値は、-72nTの変化になっています。 中規模の磁気嵐が起きている様です。 (速報値なので、今後変化する可能性があります) 太陽風のグラフを見ると、南向きの磁場はピークを越えて、 戻りかけているようにも見えます。 今後、0nTに近付いて行き、その後北向きに変わる場合、 磁気圏の活動は穏やかになっていくでしょう。 引き続き、磁場の南北成分の推移に注目してください。 今回の乱れが通りすぎると、 太陽風は低速の穏やかな状態に戻りそうです。 太陽は、無黒点で穏やかな状態が続いています。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |