宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 5/ 8 12:30 更新 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。4月の黒点数は 5.4 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 4月の黒点相対数の月平均値は、 5.4 と発表されました。 月平均値が 1前後を脱したのは、1月の 6.4 以来です。 と書くと、ついこの前という感じを受けますが、 そのもうひとつ前は、昨年5月の 9.9 まで遡ることになります。 数値としては小さいですが、久しぶりに増えたなという印象です。 4月は、初めの頃に2759黒点群が現れ、 後半に、2760〜2763群と一気に群番号が増えました。 1日毎の黒点相対数の最大値は、4月27日の 29 です。 これ以上の記録を探すと、途中に 27 という惜しい記録がありますが、 2019年3月22日の 30 まで遡ることになります。 1年を少し超えるくらいの久しぶりの数値です。 このため、無黒点の日数も今回は減って、20日となっています。 1月を除くと、25日を超える月が連続していたので、 一段下がったなと感じるグラフになっています。 5月に入ってから、黒点は再び見えなくなっていますが、 この後はどのような推移になるでしょうか。 現在の太陽は無黒点です。 X線グラフも変化はなく、太陽は穏やかです。 太陽風は、330km/秒と低速の風が続いています。 磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態です。 磁場の南北成分は、南寄りの傾向は終わって、 0nTを挟んで南北に小さく変化していあす。 磁気圏は穏やかで、AE指数は小規模の変化も起きていますが、 変化のない時間帯が長くなっています。 SDO衛星AIA193では、極域以外にコロナホールは見られず、 太陽風は、このまま穏やかに推移しそうです。 太陽黒点相対数の長期変化。4月の黒点相対数は 5.4 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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