宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 5/ 1 12:21 更新 新しく2763黒点群が発生しています。太陽風は低速で、磁気圏も静かです。 担当 篠原 昨日の夕方くらいから、太陽の北東(左上)に新しい黒点が現れました。 2763黒点群と番号が付けられています。 黒点は夜にかけて大きくなり、その後は小さくなって、 現在は拡大写真で微かに見える程度です。 一番大きく見えていた頃の写真を掲載します。 現れた位置は北緯32度と高く、 磁場の極性は左にS極、右にN極となっていて、 北半球における新しい第25活動周期の順番です。 4月25日に現れた2760群は赤道に近く、第24期の黒点群でしたが、 以降、27日に2761群、29日に2762群、そして30日に2763群と、 新しい活動周期の黒点群の発生が続いています。 太陽では、この他に、2760群と2762群が見えています。 太陽風は、300km/秒から280km/秒へ下がり、 再び300km/秒へ上がる小幅の変化をしています。 かなり速度の下がった状態です。 磁場強度は、グラフの前半は2nTと弱くなっていましたが、 後半は4〜5nTと平均的な状態になっています。 南北成分は弱い北寄りに傾向が変わっています。 このため磁気圏はとても穏やかで、 AE指数はほとんど変化のない状態です。 SDO衛星AIA193は、 太陽の中心部に淡いコロナホールが見えている様です。 3日後くらいに弱い影響が見られるかもしれません。 その他の低緯度域はぼんやりと光っているだけで、 太陽風は基本的には穏やかに推移しそうです。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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