宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 4/29 12:57 更新 太陽の北西に新しい黒点が現れています。太陽風は低速になっています。 担当 篠原 今日の昼前くらいから、 太陽の北西側(右上)に新しい黒点が出現しています。 SDO衛星による磁場と可視光の写真を掲載します。 磁場の順番は、左にS極、右にN極と並んでいて、 北半球の新しい第25期の順番です。 また、現れた位置も北緯22度程度と高めになっています。 昨日紹介した黒点は、2761群と番号が付けられた様です。 今日の写真では黒点は見えなくなっていて、 磁場の強まりだけが残っています。 こちらは南半球なので、左にN極、右にS極となっていて、 北半球の新しい領域と逆の順番です。 太陽は少し元気になってきたのでしょうか。 引き続き注目してください。 太陽風は、速度が400km/秒から360km/秒へ下がり、 低速になっています。 磁場強度も、5nTから2nTへゆっくりと下がり、弱くなっています。 磁場の南北成分は、弱い南寄りになっていますが、 変化としては小さく、 速度も下がってきたため、磁気圏は概ね静穏で、 AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では低緯度域にコロナホールはなく、 この後も穏やかな太陽風が続きそうです。 太陽の北西側(右上)に現れた新しい黒点。SDO衛星による磁場と可視光の写真。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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