宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/21 --- ---
4/20 --- ---
4/19 --- ---

黒点  4/21 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 336 +9.7
-2 h 332 +11.6
-4 h 329 +12.7
-6 h 328 +11.9
-8 h 332 +10.8
-10 h 338 +10.4
-12 h 349 +5.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -10 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -32 -/ -
-8 h -34 -/ -
-10 h -34 -/ -
-12 h -43 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^1
4/21 0.7 1x10^2
4/20 0.7 2x10^2
4/19 0.7 2x10^2
4/18 0.7 2x10^2
4/17 0.7 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/ 4/16 12:55 太陽風は平均的な速度が続いています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2020/ 4/17 14:06 太陽風は低速になっています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2020/ 4/18 12:37 低速の太陽風が続いています。
2020/ 4/19 12:16 低速の太陽風が続いています。磁気圏も穏やかです。
2020/ 4/20 14:27 太陽風の小さい乱れが到来しました。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2020/ 4/21 13:03 更新
太陽風磁場の強まりが到来し、南向きに大きく変化して磁気圏の活動を高めました。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の磁場強度は更に強まり、
15nTに達しました。
その少し前(20日16時、世界時20日7時)くらいから、
磁場の南北成分は南向きに大きく振れる様になり、
磁場強度の強まりとともに、-15nTに達する大きな変化になりました。

南向きの磁場の強まりは5時間にわたって続きました。
この影響で磁気圏の活動が高まり、
AE指数は、1000〜1300nTに達する大きな活動が発生しています。
Dst指数(速報値)も -63nTの変化が発生し(マイナス方向に大きくなります)、
小さい磁気嵐が発生した様です。

太陽風の磁場強度は、現在も13nTと強まったままですが、
南北成分は、昨夜遅くに0nT付近に下がり、
その後は北向きに強まって、現在は +10nTです。

この間、太陽風の速度は370km/秒から330km/秒と低速でした。
磁気圏の活動の高まりがこの程度に留まったのは、
速度が遅かったことが影響しているでしょう。
一方、速度が高まると、
磁場の強まりはより短い時間で地球を通過することになるので、
乱れの時間が短くなるということになります。

今回の太陽風の乱れの原因は、
14〜15日に太陽で発生したCME(コロナ質量放出)の様です。
現在、太陽を横から観測している状態のSTEREO Ahead衛星では、
COR2カメラで左右に飛び出すCMEが観測されています
(動画が途中までなのは、以降の画像がないためです)。
地球に到来したのは右向きのCMEです。
また、COR2の更に外側を観測しているHI1カメラでも、
噴き出したCMEが更に遠くへ広がっていく様子が撮影されています。
CMEは、地球まで5日ほどかかってやって来たことになります。

この後、太陽風の磁場強度は次第に下がり、
穏やかな風に戻るでしょう。


太陽は無黒点で、穏やかな状態が続いています。



STEREO Ahead衛星COR2カメラによる、太陽から噴出するCME(コロナ質量放出)。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽から噴出したCMEが、COR2カメラの更に外側へ広がっていく様子。STEREO Ahead衛星HI1カメラ。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数(速報値)は -63nTまで下がり、小さい磁気嵐が発生しています。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。