宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/11/ 6 12:22 更新 太陽風は平均的な状態です。10月の黒点数は 0.4 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 10月の黒点相対数の月平均値は、 0.4 と発表されました。 月平均値が1.0を割ったのは、2月、7月、8月に続いて、 現在の極小期としては4回目です。 前回の極小期の時は、2008〜2009年にかけて4回発生していて、 この数字については前回の記録に並んだことになります。 また、10月に黒点が観測されたのは、1日と2日の2日だけで、 無黒点の日数は29日に達しました。 6月以降、26日、27日、29日、27日、29日と、 25日以上の月が5か月続いています。 現在の極小期全体では、8回目です。 前の極小の時は、25日以上の月は9回発生していますが、 連続記録としては3か月連続が最長で、こちらは既に超えています。 極小がどこで起きたのかは、通りすぎてから分かることですが、 これらの数字を眺めていると、 そろそろ折り返しを迎えようとしているのかもしれません。 現在の太陽は、無黒点です。 X線グラフに、B1.3のとても小さい変化が発生していますが、 2日のニュースで2750群と紹介した領域が起こしたフレアです。 SDO衛星AIA193で、太陽の南西側(右下)に明るく見えています。 太陽風は、400km/秒と平均的な速さで推移しています。 磁場強度も、5nTと平均的な値です。 太陽風磁場の南北成分は、 弱い南向きの変化が見られます。 磁気圏で小規模の活動が起きている様です。 27日周期の図を見ると、 前周期はこの後、 500km/秒程度への太陽風速度の高まりが、 2日ほど発生しています。 今回はどうなるでしょうか。 太陽黒点相対数の長期変化。10月の黒点相対数は 0.4 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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