宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/ 9/28 12:02 更新 高速の太陽風が到来し、速度は650km/秒に高まっています。 担当 篠原 昨夜から、太陽風の速度が上昇を始め、 現在、650km/秒程度の高速太陽風になっています。 昨夕、27日18時(世界時27日9時)頃から、 太陽風の磁場強度が強まり始めました。 3〜4nTとやや弱い状態から次第に高まって、 27日20時(世界時27日11時)には、14nTに達しました。 この頃から速度も上昇を始め、380km/秒のやや低速の状態から、 今朝、28日5時(世界時27日20時)に、700km/秒まで高まっています。 磁場強度は、最高値に達した後はゆっくりと下がり、 現在は6nTと平均的な状態に戻っています。 速度は、最高値からは少し下がっていますが、 650km/秒前後と高い速度を保っています。 27日周期の図を見ると、 変化の始まりは、前周期よりも1日程度遅れています。 最高速度は、前回は750km/秒で、ほぼ同じくらいと言えるでしょう。 太陽風磁場の南北成分は、磁場が強まった頃から、 -5nT程度の南向きの変化が半日ほど続いています。 速度の高まりもあって磁気圏の活動は強まり、 AE指数は500〜1200nTと、中規模から大規模の変化が こちらも半日程度続いています。 最後の高まりに近い、世界時27日22時頃のオーロラの様子を、 北半球のノルウェー・トロムソの全天カメラで紹介します。 現在は南北成分は小さくなっていて、 AE指数の変化も小さくなっています。 前周期の太陽風は、 9月6日頃までは500km/秒を超える高速風が続き、 更に、その後も400〜500km/秒の状態が9月18日まで続きました。 今回はどう推移するでしょうか。 前回は、オーロラも活動的な状態が続きました。 こちらにも注目してください。 太陽では、SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真で、 東端(左端)から明るい領域がこちら側に姿を現しました。 磁場の強まりも見えていますが、黒点は見えない様です。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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