宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/ 3/ 4 12:31 更新 高速太陽風は終わりを迎えています。2月の黒点数は 0.8 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 2月の黒点相対数の月平均値は、 0.8 と発表されました。 この数字が1を割るのは、 前の極小期の2009年8月以来で、10年ぶりです。 ちなみに、この2009年8月は1か月間完全に無黒点で、 3枚目の図の黒点相対数0の日のグラフでは、 唯一30日を超える場所に点が打たれています。 前の極小期では、月平均値が1を下回ったのは、 2008年7月、8月、2009年3月、8月の4回ありました。 今回はどのくらい発生するでしょうか。 また、黒点が見えなかった黒点相対数0の日は26日でした。 28日しかない2月なので、 黒点が見えたのは13日と21日の2日だけです。 黒点が少なくなる一方で、 昨日も紹介した様に、 新しい活動周期の特徴を持った領域が現れる様になっています。 第25活動周期への切り替わりは進んでいる様です。 今日の太陽は、南東(左下)に昨日紹介した磁場の強まりがありますが、 黒点はなく、可視光写真に白斑が見えているだけです。 X線グラフも変化はなく、穏やかです。 太陽風は、450km/秒まで速度が下がっています。 磁場強度は、4nT前後で推移しています。 27日周期の図の前周期と同じくらいに 高速太陽風は終わりを迎えています。 この後、前周期の太陽風は400km/秒台で推移していました。 今回も同じ様な変化になるかもしれません。 磁気圏の活動は更に弱くなり、 AE指数は小規模の変化が見られる程度になっています。 この後も、基本的には穏やかな状態が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 1万を超えた状態が続いています。 太陽風が落ち着いてきたので、今後は次第に減少していくでしょう。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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