宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/ 2/22 12:40 更新 太陽風はやや高速になり、磁気圏の活動も少し高まっています。 担当 篠原 太陽風の速度は、 昨日から今日にかけてゆっくりと上昇し、 今朝、500km/秒に達しました。 その後、少し下がって、 現在は470km/秒とやや高速くらいになっています。 磁場強度は、10nTから3nTへ低下しています。 やや弱いくらいに下がったので、 速度の上昇はこの辺りまでとなりそうです。 前周期の高速風と比べると、到来が遅れただけでなく、 最高速度も下がっています。 SDO衛星AIA193では、 発生源のコロナホールは、 太陽の西の端に達して見えなくなっています。 太陽風速度の高まりは、短い時間で終わりそうです。 磁気圏では、活動度がやや高まり、 AE指数で700nTと中規模の活動が2回発生しています。 現在は磁場強度が下がり、速度もやや高速程度なので、 この後の磁気圏の変化は、小さい規模に留まりそうです。 一昨日、20日13時(世界時20日4時)頃に、 太陽の中止付近で小規模の爆発現象が発生しています。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 フィラメント噴出が起きた様です。 この現象に伴って、弱いCME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 STEREO Ahead衛星COR2の動画を掲載します。 地球のある右に向かって、コロナのガスが飛び出しています。 噴出の規模は小さいですが、太陽の中心付近で発生しているので、 太陽風の乱れが地球に到来する可能性があります。 4日後くらいと考えると、24日か25日頃になりそうです。 速度の変化は小さいと思いますが、 磁場が強まって、南向きに強く変化すると、 磁気圏の活動も高まる可能性があります。 太陽では、昨日の午後に、 中央部の右上寄りに小さい黒点ができていた様です。 現在は見えなくなっていて、無黒点です。 X線グラフに特に変化はなく、太陽は穏やかです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 弱いCMEが地球のある右方向へ飛び出しています。STEREO Ahead衛星COR2。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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