宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/12/16 14:31 更新 太陽の南半球に新しい活動周期の磁場の並びが発生しています。 担当 篠原 太陽の東側(左側)の南半球の南緯20度付近に、 太陽の次の活動周期である第25期の磁場の並びである、 左にN極(白)、右にS極(黒)という領域が発生しています。 SDO衛星の可視光写真では、とても小さい黒い点も見えています。 ほぼ同じ経度の北半球側には、2731黒点群の磁場が見えていて、 こちらも左にN極(白)、右にS極(黒)となっていますが、 これは、現在の第24期の北半球側の磁場の順番です。 (同じ活動周期では、磁場は南北で逆の順番になります) 南半球としては4月10日の発生以来となりそうです。 11月9日のニュースで、 北半球に現れた第25期の磁場の並びを持つ黒点を紹介しましたが、 こうして、新しい活動周期の姿が少しずつ現れてくるのでしょう。 北半球の2731黒点群は、現在はほとんど見えなくなっています。 太陽風は、DSCOVR衛星のデータが乱れていますが、 310km/秒と更に速度が下がっています。 磁場強度も4nTから2nTに下がり、弱まっています。 磁気圏も静穏で、 AE指数はとても小さい変化が時々発生している程度です。 27日周期の図の前周期を見ると、 11月20日に太陽風速度の弱い高まりが発生しています。 回帰のタイミングとしては、これから明日にかけてとなりそうです。 変化は見られるでしょうか。 南半球に新しい第25活動周期の磁場の並びが見えています。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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