宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 5/ 6 12:48 更新 高速の太陽風が到来し、磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 コロナホールの影響が始まり、 太陽風は600km/秒台の高速風になっています。 DSCOVR衛星の観測によると、 昨夕、5日18時半(世界時5日9時半)頃から、 太陽風の磁場強度が上昇を始め、 4時間後には、15nTに達しました。 磁場強度は、その後、10nT程度に下がり、 今朝まで強まった状態が続きましたが、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 太陽風の速度も同様に上昇を始め、 6日0時(世界時5日15時)に500km/秒を超えて高速風になり、 現在は650km/秒まで高まっています。 27日周期の図を参照すると、 前周期よりも半日から1日程度変化の到来が早まっています。 太陽風磁場の南北成分は、大きく南向きに変化しています。 磁場が強まり始めた頃に、 -10〜 -15nTの強い南向きの変化が繰り返し発生し、 磁場強度が一段下がった後も、-7nT程度の南向きが続きました。 この影響で磁気圏の活動は強まり、 AE指数では、1000nTに達する大きな活動が、 断続的に半日ほど続いています。 南極の昭和基地でも激しいオーロラの活動が撮影されています。 世界時5日17時の全天カメラの動画を掲載します。 この日は、連続的に全天カメラの中でオーロラが躍動していて、 データ容量の関係で一部を取り出して作った動画です。 また、京都大学のDst指数速報値によると、 -50nT程度の変化になっていて、 小さい磁気嵐が発生している様です。 最新のデータでは、磁場強度が5nTに下がり、 南北成分の変化も小さくなっています。 太陽風の速度は高まっていますが、 磁気圏の活動は少し弱まるかもしれません。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 コロナホールの後半(左側)は、 まだ太陽の中心線を通過しているところです。 太陽風への影響は、4〜5日後くらいまで続きそうです。 太陽は、東端から現れた領域には黒点はなく、 2708群が見えているだけです。 X線グラフも変化はなく、太陽は穏やかです。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) Dst指数(速報値)。Dst指数は -54nTまで強まり、小さい磁気嵐が発生している。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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