宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 1/ 9 12:27 更新 高速の太陽風が到来し、540km/秒に高まっています。太陽に黒点が出現しています。 担当 篠原 昨日の午後から、太陽風の変化が始まり、 高速風に変わっています。 DSCOVR衛星の観測では、 昨日、8日15時(世界時8日6時)に、 太陽風の磁場強度が6nTから15nTに急に強まりました。 速度は、最初は350km/秒へ小さく高まった程度でしたが、 その後もゆっくりと上昇が続いて、 9日1時(世界時8日16時)には500km/秒に達し、 現在は540km/秒の高速風です。 磁場強度は、速度の上昇とともに次第に弱まって、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 高速風は、最高速度に達しつつあるようです。 27日周期の図を見ると、 前周期から1日程遅れて変化は始まり、最高速度は同じくらいです。 前回は3日ほど続きましたが、今回はどうでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、北寄りの傾向となり、 一時的に南に強まる変化が発生しています。 このため、磁気圏の活動は全体としては穏やかですが、 AE指数のグラフは、磁場が南向きになった時間帯に、 900nTに達する中規模の変化を起こしています。 今後、磁場の傾向が南寄りに変化すると、 オーロラ活動の高まりも期待できます。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中央部の北半球側にコロナホールがあります。 先頭(右端)が太陽の中心線に達していて、 3〜4日後くらいから地球に影響が及びそうです。 ただし、コロナホールの広がりは前周期の半分くらいになっていて、 太陽風の高まりも弱まる可能性があります。 太陽では、中央部の南半球側に2694黒点群が出現しています。 特に活動はありません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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