宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/11/24 14:22 更新 太陽風は低速風に変わりかけています。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日の昼頃に430km/秒に下がり、 平均的な速さに戻りました。 そのまま深夜まで400km/秒台を保ちましたが、 今日に入ると更に下がって、 現在は370km/秒と低速風に変わりつつあります。 磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態で安定しています。 27日周期の図で前周期を見ると、 10月30日以降は、300km/秒付近の低速風になっています。 今回も同様の推移をすると、 この後も太陽風の速度は次第に下がっていきそうです。 太陽風の速度は下がってきましたが、 磁気圏では弱い活動が続いていて、 AE指数は、300nT程度の変化が頻繁に発生しています。 太陽風磁場の南北成分が、 弱い南寄りの状態になっているためでしょう。 今後、太陽風の速度が更に下がっていくと、 AE指数の変化も目立たなくなりそうです。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 太陽の中央付近に小さいコロナホールが見えています。 このコロナホールは、27日前には見えていなかった領域です。 小さいので影響は限定的だと思いますが、 3〜4日後の太陽風に多少の影響をもたらすかもしれません。 また、南半球の東側(左側)に見えるコロナホールは、 前周期は、11月2日に太陽風の弱い高まりをもたらしています。 今回は、11月29日頃でしょうか。 太陽は、無黒点で穏やかな状態が続いています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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