宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 8/23 15:11 更新 高速太陽風は終わりに近付いています。21日の皆既日食の写真をどうぞ。 担当 篠原 19日のニュースで、「アイダホ州の外れへ行きます」 と言ったきりになっていましたが、 21日の皆既日食は、快晴の空の下で見ることができました。 澄んだ空気の中で、コロナの透明感のある白い光が、 太陽から様々な方向に飛び出していく様子がとても印象的でした。 皆既日食を見に出かけたのは久しぶりだったこともあり、 皆既中は様々なミスをしてしまいました。 掲載の写真も辛うじて撮影できたもので、 拡大するとピントも少しずれています。 コロナの広がりは、太陽活動の極小期らしい、 東西方向への広がりになっていました。 参考に、ほぼ同じ時刻のSOHO衛星LASCO C2のコロナ写真に重ねてみます。 細い筋も含めて、きれいに繋がっています。 帰国は26日の予定で、もうしばらく不安定な更新になります。 太陽風の速度は、650km/秒から460km/秒へ一気に下がってしまい、 やや高速という状態です。 昨日の速度上昇は、一時的な変化だったようで、 27日周期の図を見ると、前周期とほとんど同じタイミングで、 高速太陽風は終わりを迎えようとしています。 太陽風の磁場強度は、4〜6nTと平均的な強さが続いています。 南北成分は、南寄りの変化が続いていて、 このため、磁気圏活動の活発な状態は続き、 AE指数は、500nTや1000nTの変化が続いています。 ただし、太陽風の速度が低下してきたため、 活動の規模は次第に小さくなっているようです。 この後、太陽風が穏やかになると、 磁気圏の活動も落ち着いて行くでしょう。 太陽は、2671黒点群でC1の小規模フレアが3回発生しています。 X線グラフは、強度が次第に弱くなっていて、 黒点群の活動は弱まっている様です。 現地8月21日11時35分(世界時17時35分)に、アイダホ州で撮影した皆既日食。露出を短めにしてプロミネンスを撮影。 (c) 篠原 学 現地8月21日11時35分(世界時17時35分)に、アイダホ州で撮影した皆既日食。露出を長めにしてコロナを撮影。 (c) 篠原 学 皆既日食中に撮影されたコロナと、SOHO衛星LASCO C2のコロナグラフの比較。 (c) SOHO (ESA & NASA)、篠原 学 世界時8月22日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時8月23日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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