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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 7/31 12:04 太陽風の速度は少し高まっていますが、低速の状態です。太陽は無黒点に戻っています。
2017/ 8/ 1 13:02 太陽風は低速です。太陽の東端から2665黒点群が現れかけています。
2017/ 8/ 2 15:02 東端の黒点が見やすくなっています。太陽風の速度は少し高まりました。
2017/ 8/ 3 14:28 黒点は2670群と番号が付きました。長野県で撮影された大気光をどうぞ。
2017/ 8/ 4 12:19 太陽風の磁場強度が強まっています。速度は平均的な状態です。
最新のニュース

2017/ 8/ 5 12:42 更新
太陽風は700km/秒の高速風になり、磁気圏の活動も高まっています。

担当 篠原

磁場強度に続き、太陽風の速度も高まっています。
昨日の昼過ぎくらいから、速度は上昇を始め、
夕方には500km/秒を超えて、高速太陽風になり、
4日23時(世界時4日14時)頃に700km/秒へ達して、
現在までかなり高まった速度が続いています。

速度が高まるのと反対に、磁場強度は次第に弱まり、
今日に入る頃には、5nTと平均的な値に戻っています。

磁場の南北成分は、
速度が高まり始める頃から南向きに傾向が変わり、
-10nTを超える強い南向きの状態が数時間続きました。

このため、AE指数では1000nTを超える大規模な変化も発生しています。
磁場強度が下がると、南北成分の変化も小さくなって、
0nT付近で南北に変化するようになっています。
磁気圏では、AE指数500nTくらいの中規模の活動が続いています。

コロナホールの影響が強くやって来ました。
SDO衛星AIA193の太陽写真では、
今回のコロナホールは、東西(左右)の幅はあまり広くありません。
太陽風の強まりは、比較的短い期間で終わるのではないでしょうか。


太陽は、2670黒点群が見えるだけで、
X線グラフも特に変化はなく、穏やかです。




世界時8月4日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時8月5日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。