宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 6/12 12:31 更新 太陽風の速度はやや高速に高まっています。 担当 篠原 昨夜から、太陽風の磁場強度が強まり、 11日23時(世界時11日14時)に、15nT近くに達しました。 その後は一段下がりましたが、現在も8nTとやや強まった状態です。 磁場の変化に続いて、速度もゆっくりと上昇を始め、 300km/秒の低速風は、 現在は、450km/秒とやや高速の風に変わっています。 27日周期の図の前周期、5月15日に到来していた太陽風の高まりが、 回帰してきたようです。 現時点では、まだ高速風という勢いには達していませんが、 これから更に速度が高まるのか、今回はこの程度で終わるのか、 この後の太陽風の変化に注目して下さい。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場が強まった直後に南向きに大きく変化しています。 この影響で、AE指数は、800nTの中規模の変化が発生しています。 その後、磁場は北寄りに傾向が変わり、 磁気圏も静かになっています。 太陽では、昨日、11日朝に、 東端(左端)の向こう側でフィラメント噴出が発生したようで、 SOHO衛星LASCO C2、C3により、 東(左)に向かって噴出するCME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。 連動するように、西側(右側)にも淡いCMEが飛び出していますが、 これは、西の端近くで発生したB1.5の小さいフレアに伴う噴出のようです。 太陽は無黒点の状態が続いています。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時6月11日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時6月12日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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