宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:37)
今日、C2.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 4 04:19 C2.5
6/ 3 23:45 C2.5
18:36 C2.1
02:49 C8.0
6/ 2 07:03 C2.4
02:53 C1.4

黒点  6/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
2661 12 βγ C8

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:25 487 +1.2
-2 h 495 +1.8
-4 h 483 +1.7
-6 h 484 +2.0
-8 h 494 +2.7
-10 h 482 +2.8
-12 h 446 +4.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
6/ 4 0.5 1x10^3
6/ 3 0.5 1x10^3
6/ 2 0.5 2x10^3
6/ 1 0.5 1x10^3
5/31 0.4 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 5/30 12:36 太陽風磁場の強まりは続いています。ニュージーランドのオーロラ第二弾をどうぞ。
2017/ 5/31 12:37 昨夜にかけて太陽風は高速になりました。磁気圏は穏やかです。
2017/ 6/ 1 14:20 太陽の東端でC6.6の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
2017/ 6/ 2 13:08 2661黒点群のフレア活動は続いています。太陽風はやや低速です。
2017/ 6/ 3 13:26 C8.0の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
最新のニュース

2017/ 6/ 4 13:37 更新
太陽風は高速風に変わっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランドに滞在中の高坂雄一さんより、
昨夜、現地4日1時過ぎ(世界時3日13時過ぎ)に撮影されたばかりの
オーロラ写真をいただきました。

現地は天候が悪かったそうで、
南島の内陸から南の海岸線まで移動してチャンスを待つと
(到着時は雨だったそうです)、
深夜23時頃から晴れ始め、
月の入り前の4日1時頃からオーロラが現れ始めたそうです。
そのまま朝明るくなるまでオーロラは続いていたそうですが、
光はとても微弱で、肉眼ではほとんど分からなかったそうです。

送っていただいた写真でも、
地平線近くにうっすらとオーロラの光が見えている程度です。


昨夜の太陽風のデータを見ると、
日本時間3日17時(世界時3日8時)から磁場強度が強まり始め、
3日20時(世界時3日11)時頃には、15nT近くまで強まっています。
この時に南北成分が大きく南向きに変化して、
-10nTの強い南向きが3時間ほど続きました。

太陽風の速度も、400km/秒と平均的な速さに戻っていて、
磁気圏の活動は急に高まり、
AE指数では、500〜1000nTの中規模の活動が4時間ほど発生しました。
世界時では、3日13時から17時にかけてとなっていて、
高坂さんがニュージーランドで観測していた、まさにそのタイミングです。

この後、太陽風磁場の南北成分は北寄りに変わり、
磁気圏の活動は止まってしまいました。

晴れ間を探しての大移動が見事に実を結んだのでしょう。
写真では、オーロラとともに南天の天の川、南十字星、大・小マゼラン雲と
美しい星々も見えています。
貴重な機会を捉えた素晴らしい写真をありがとうございます。


太陽風の速度は、その後更に高まって、
今日の未明以降500km/秒と高速風に変わっています。
小さく見えていたコロナホールの影響がやって来たのでしょうか。

前周期は見られなかった変化です。
どこまで続くのか注目してください。


太陽では2661黒点群でフレアの発生が続いています。
昨夜から今朝にかけて、C2.1、C2.5、C2.5と、
同じくらいの大きさの小規模フレアが3回連続で発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

その後もBクラスの小さい活動が起きていて、
引き続き2661群に注目してください。




ニュージーランド南島の南岸で、現地4日1時過ぎ(世界時3日13時過ぎ)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


ニュージーランド南島の南岸で、現地4日1時過ぎ(世界時3日13時過ぎ)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


ニュージーランド南島の南岸で、現地4日1時過ぎ(世界時3日13時過ぎ)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


2661黒点群で、Cクラスの小規模フレアが続いている。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時6月3日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


世界時6月4日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。