宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/ 6/ 1 14:20 更新 太陽の東端でC6.6の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。 担当 篠原 一昨日の夜、30日21時(世界時30日12時)頃に、 太陽の中央部の東寄り(左寄り)で、フィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 黒い筋状に見えるダーク・フィラメントが、 ゆっくりと太陽から噴き出しています。 この現象によりCME(太陽ガスの放出現象)が噴出したと考えられ、 発生位置から地球方向にも向かう可能性があります。 しかし、SOHO衛星LASCO C3の写真では、 東側(左側)に向かってとても淡いガスが飛び出す様子しか見られず、 Spaceweather.comは、地球にはやって来ないだろうと伝えています。 実際にどうなるか、5日後の6月4〜5日頃の太陽風に注目してください。 また、太陽の東端から黒点が出現し(2661群と番号が付けられています)、 今日未明より、C1.3、C1.3、C2.0とCクラスのフレアを起こすようになり、 1日10時(世界時1日1時)には、C6.6の小規模フレアが発生しています。 活動の様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。 今後の活動に注目してください。 太陽風は、350km/秒に速度が下がり、低速の風に変わっています。 磁場強度は、7nTとやや強まった状態です。 磁場の南北成分は、北向きで推移しています。 このため、磁気圏は静穏で、 AE指数はほとんど変化が見られません。 SDO衛星AIA193では、 小規模のコロナホールが中央部の西側に見える程度で、 太陽風は、基本的には穏やかに推移しそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の東端のフレア活動の様子。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 世界時5月31日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC 世界時6月1日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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