宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:30)
今日、C4.9の小規模フレアが発生しました。
また、M5.8の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 5 08:30 C4.9
06:31 C2.0
01:54 C1.9
4/ 4 22:30 C2.3
21:03 C1.9
18:45 C2.3
16:00 C3.7
10:13 C1.9
07:49 C2.4
05:08 C5.0
03:48 C2.6
4/ 3 23:18 M5.8
22:56 C4.7
22:18 C7.3
22:00 C3.4
21:02 C2.6
20:07 C3.9
16:56 C3.8
15:18 C5.0
14:18 C5.7
13:43 C4.8
13:20 C2.3
09:52 M1.2
06:06 C4.7
05:27 M5.7
03:07 M2.1
01:18 C3.1

黒点  4/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
2644 7 β M6
2645 16 βγδ C5
2648 8 β C2
2649 4 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:25 404 +0.4
-2 h 405 +7.8
-4 h 397 +5.6
-6 h 429 +9.1
-8 h 456 +10.5
-10 h 467 +10.7
-12 h 457 +4.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
4/ 5 0.4 9x10^1
4/ 4 0.5 6x10^4
4/ 3 0.5 1x10^5
4/ 2 0.4 2x10^5
4/ 1 0.4 7x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 3/31 13:29 太陽風の速度は700km/秒に再び高まっています。磁気圏の活動も活発です。
2017/ 4/ 1 11:21 高速太陽風が続き、磁気圏の活動も活発です。C1の小規模フレアが発生しています。
2017/ 4/ 2 11:20 2644黒点群でM4.4の中規模フレアが発生しました。
2017/ 4/ 3 11:20 M5.3、M5.7など、2644黒点群で中規模フレアが5回発生しています。
2017/ 4/ 4 13:06 M5.8の中規模フレアが発生しました。2644黒点群は西端に沈みかけています。
最新のニュース

2017/ 4/ 5 13:30 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動を高めました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

昨日の昼、4日13時(世界時4日4時)頃に、
太陽風の変化が到来して、
磁場強度が15nTに強まり、南北成分は -10nTと南向きに強まりました。
(2枚目の図に、この変化も含む太陽風の図を掲載しています)

太陽風の速度は、400km/秒と平均的な状態で安定していましたが、
磁場の南向きの影響で磁気圏の活動は強まり、
AE指数で500〜1000nTと活発な変化が発生しています。


この活動の強まりによるオーロラの写真を、
ニュージーランドの中村太一さんよりいただきました。

撮影は、現地4日23時11分(世界時4日11時11分)とのことで、
写真の右側が明るくなっているように、
海岸沿いに並ぶオレンジ色のライトの光害の強い中でも、
はっきりと目視できるほどのオーロラの光だったそうです。

現地では、空が暗くなった21時半(世界時9時半)にもオーロラが大きくなったとのことで、
この写真の頃にかけて活発な活動が続いたようです。

AE指数のグラフと比較すると、指数の高まりの後半に相当する時間帯の現象です。
高まりの前半は、まだ空の明るい時間だったようです。

撮影の直後に送っていただいた速報です。
データと連動して見ることのできるこの臨場感は、とても素晴らしいです。
どうもありがとうございます。



太陽風磁場の南北成分は、このオーロラの後、
4日19時(世界時4日10時)以降は北向きに切り替わり、
以降、磁気圏の活動は静かになっています。
太陽風磁場は、現在は6nTと平均的な強さに戻っています。

速度も、一時的に460km/秒にやや高まる変化が起きていますが、
現在は400km/秒と平均的な速さです。
今回の変化は一段落となりそうです。


太陽は、2644黒点群は見えなくなりましたが、
昨日のニュース以降、2644群、2645群で、
Cクラスの小規模フレアが11回記録されています。
最大のフレアは、2645群で今朝発生したC4.9です。

2つの黒点群の活動の様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。
2つの領域が競い合うようにフレアを起こし続けています。
今日の可視光写真では、2645群も西の端に近づいています。
地球から活動が見えるのは、もう1〜2日程度でしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、
昨日の磁気圏の活動の影響で、大きく減少しています。




ニュージーランド南島ダニーデンで、現地4日23時11分(世界時4日11時11分)に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


3日間の太陽風のデータ。世界時4日4時に太陽風の変化が到来している。
(c) 太陽風データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


世界時4月4日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


2644黒点群と2645黒点群の活動の様子。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。